メリークリスマス! 2021年も残すところあと1週間。冬越の準備(か覚悟)ができた多肉ガーデンはこのところめっきりやることがなくなって、このまま多肉のことは忘れてのんびりを年越しを……なんて考えている多肉LOVERさんがいらっしゃいましたら、ちょっと待て、忘れちゃいけない。年末年始に重大なイベントがあることを。
それは多肉植物専門店ビスタさんの「デラックス多肉」の販売イベント。
デラックス多肉はビスタさんのナーセリーで5年以上を費やして育て上げられた巨大な完成株シリーズ。ビスタさんのレギュラーサイズは9cmポットなのでそれだけですでに他の市販の苗より大きいのですが、デラックスシリーズはさらに巨大。葉数が多くみっしりしているのは言うまでもなく、フリル系は優雅にふりふりに、群生株はもりもり群生と「完成形」と呼ぶにふさわしい仕上がり。素人がふつうに栽培しているだけではなかなか到達できないサイズです。
ビスタさんのショップページにはデラックス多肉の常設コーナーがあるのでちょくちょく追加されるのかな?でもいつも品切ればっかりだなと思っていた方。実はコイツラは大晦日から1月にどどんと追加されるという……「ウワサ」です(笑)※
紅白を見ていたとしても、各地のカウントダウンイベントに参加していたとしても、スマホは常に楽天でスタンバイ。要チェックですよ。
※公式サイト見てもどこにも書いていないように、告知していないイベントです。今年もあるのかどうか? 時間は? 追加販売は? といった詳細について確たる保証はないってこと。何もなくても文句を言ってはいけません……。
ご紹介が遅れました。ビスタさんビスタさん言ってますがナニモノなのでしょうか?
ビスタさんは埼玉県深谷市で多肉植物を専門に生産&産直販売されているナーセリーさんです。卸はやってませんしイベントにも出店せず、販売チャネルは楽天オンリーなのでご存知のない方も多いかもしれません。
埼玉県の深谷市といえばちょうど今年の大河ドラマ「青天を衝け」で大注目されている街ですが、実はその渋沢栄一の時代より以前から花卉園芸や造園が盛んで、ビスタさんのナーセリーも花や庭木を生産されている農家さんや造園屋さんに囲まれています。ビスタさんの園主もベテランさんで、長年の経験を惜しみなく多肉植物栽培に投入されています。
ビスタさんのレギューラーサイズの多肉たちは700円~900円という価格帯で、ぶっちゃけホームセンターの値段と比べると割高に感じてしまうかもしれませんが、比べてみるとその違いは明らか。
まず大きさ。一般的には、3cm(1号)~7.5cm(2.5号)サイズのポットで出荷されることが多い多肉植物ですが、ビスタさんは9cm(3号)ポット。
次に葉数。同じ9cmで流通している多肉植物もありますが、葉っぱの数と密度が違います。これはシンプルに、育てている期間が長いということ。生長を促進させて早く出荷するということをあえてせずに、じっくり時間をかけて大きくしているんだそう。
大きなポットでじっくり時間をかけて育てることで大きな違いが現れるのが、実は根っこ。特にハオルチアは引くくらい。大きなポット中にぎっしりと根っこが詰まっています。根っこがよく育っているということはそれだけ枯れにくいということでもあります。ついダメにしてしまいがちな初心者さんにこそ手にとってほしい丈夫なコたちです。
ふつう多肉植物は、水はけの良い土、土というより砂利と言ったほうがイメージが近い粒の大きなものを使うことが多いのですが、ビスタさんの土は「泥」と呼ぶくらい粒が細かく粘土質に近いもの。栄養も十分含んでいて2年は追肥が要りません。鉢を替える際も根鉢は崩さずそのまま植え込んだほうが良さそうです。
趣味でやっている多肉植物図鑑PUKUBOOKがずっと続けられているのは、ひとえに協力していただけるショップさんや生産者さんのおかげですが、この多肉植物専門店ビスタさんは初期の頃からとてもとてもお世話になっていて、写真撮影だけじゃなくて多肉植物の育てかたから多肉植物とはなにか?といった根本までご指導いただき、勝手ながらに心のなかで「師匠」と呼ばせていただいています。
そのビスタさんが一番大切にされているのは「植物を丈夫で健康に育てて、本来の美しさを引き出す」こと。例えば、紅葉でバッキバキに発色させる一番の方法はストレスで、水切れ、根詰まり、極度の寒さと日差しにさらすと信じられない色になりますが、ビスタさんはそういうことをしないのでどうしてもそんなチカチカな色になりません。でも健康的に育てた株でも栄養と日差しと寒さを適切に与えると、ぷくぷくツヤツヤなボディでしっかりと発色する別次元の美しさに到達します。
PUKUBOOKでもそんな教えを踏まえつつ、いい感じに手を抜いて、素人でも無理せずかんたんにたのしめる栽培方法をトライ&ご紹介していこうと考えています。
最後に余談ですが、楽天の公式トップページよりも、楽天のショップ検索ページから入るか、各カテゴリに入ったあとに「在庫あり」に絞り込みする(例えばエケベリアならここ)と目的のものが探しやすい気がします。
ぜひチェックしてみてください。