マーケティング レポート
「どんな株が いくらで買えるか?」
その疑問にイチゲキでお答えするのがこの「価格帯別 出品アイテム」。その他にも、流通量や価格変動など、PUKUBOOK独自の調査結果をリアルタイムレポートにまとめています。
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特徴・由来
大きな褐色のツメがまるでモンスター。植物男子に人気のアガベの中で、別格扱いされているのがこのチタノタ。「ナンバーワン」という品種が文字通りナンバーワン人気ですが、ほかにも色や形違いで多くのバリエーションがあります。が、「チタノタ」というと、実は単純な色形だけでない、大きく2種類のバリエーションがあります。
大きく違う ランチョとシエラ
A. titanota には大きく2種類の姿があり、一方はトゲも小さくすらりとした印象の A. titanota 'Rancho Tambor'。葉っぱが青白いのも特徴でブルーチタノタの別名があります(現地メキシコではスペイン語で「アズール」)。
もう一方が豪快なフォルムの A. FO-076 Sierra mixteca(発見者にちなんで Agave 'Felipe Otero' とも言う)。葉っぱは明るいグリーンでグリーンチタノタとも呼ばれているようです(スペイン語で「ヴェルデ」)。日本でいう「ナンバーワン A. titanota 'No.1' 」はこのシエラミクステカの系統。
さてこの後者のシエラミクステカ。2019年の7月に別の種として A. oteroi という正式名が与えられたようです。その経緯や違いなど、詳しくはそちらのページに書いています。
分類群 バリエーション
シエラ系のバリエーション
Agave titanota 'No. 1' ナンバーワン
名前の通りのナンバーワンの人気種。やや小型で、明るいグリーンの葉っぱに白く豪快なツメ。いわゆるシエラ系チタノタの代表的な品種です。写真はその斑入りタイプ。
チタノタ 厳竜の子株 小さいとますますわからない…
まだ「チタノタ」という名前もその原産地もはっきりわかっていなかった頃、日本に入ってきた「厳つくてカッコいい謎のアガベ」に与えられたのが「ナンバーワン」という和名でした。元祖「チタノタ」とも言えます。その「ナンバーワン」は農大(東京農業大学 育種学研究所)に入ってきていたので「農大 ナンバーワン」とも呼ばれます。さらに「ナンバーワン」というカタカタ名はいまいちハクがないよね、ということで与えられた漢字名が「厳竜」ということらしいです。
ということは、元を正すと「ナンバーワン」も「農大」も「厳竜」もすべて同じ種の同じ株のことを指していて完全に「同種」ってことですよね。
しかし、実際に流通しているコたちを見ていると、農大は小型肉厚ボールタイプ、厳竜はスラリとシャープな葉っぱに豪快なツメ…といった印象の違いがあります。
このあたりは正直言って、僕が勉強不足だったり、管理した経験がないのもありますが、後から入ってきたいろんなタイプの「チタノタ」とごっちゃになっている可能性もあるかもしれません。(特に「厳竜」は特定個体を表す園芸名ではなく「チタノタ」の一般的な和名とされている感があります)。
おそらく上記のナンバーワン系から派生した、爪が白いタイプ。ボディも明るいグリーン。
比較的新しいバリエーションで、人気がある「ブルーボール」。
青みがかった葉っぱがコロンと丸いカタチになるのが名前の由来。白鯨やホワイトアイスと比べると、その「ボールさ」がよくわかりますね。褐色から黒のダークカラーのツメもチャームポイント。
そのブルーボールの選抜種で、爪が黒いコ(画像によってはブルーボールのほうが黒い場合もあります)。
ボディも渋いグレイカラーでコアな人気があります。
明るいグリーンが特徴のシエラ系のフォルムで、ランチョ系のようなブルーグレイの葉のバリエーション。ということはその交配種からの選抜かなぁと推察。白鯨と比べるとそのボディの白さがよくわかるかと。
葉っぱが赤いバリエーション。寒さと痩せた土壌でストレスを与えると真っ赤になります。
アガベ レッドキャットウィーズルの子苗 株元がやや赤い
アガベ レッドキャットウィーズル 限界まで赤くする実験
写真準備中…。
白い斑入りタイプ、でしょうか。