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PUKUBOOK Succulent picture book

2021.10.1 「これください」でOK!カインズで揃える多肉植物ツールのお買物リスト

やってまいりました!多肉植物と過ごす1年の中でもっとも楽しいベストシーズン。それが秋(だって春は終わると夏に突入するので多肉植物的には最終章)。

水をやってはぐんぐん吸い込みどんどん大きくなり、寒くなるにつれ色鮮やかに変化する紅葉。そんなシーズンを楽しむためにせっせと植え替えて、寄植えて、理想の多肉ガーデンづくり……。

でもその前に、なによりも、ちゃんとした「道具」を持っていますか?

ものづくりの基本は道具から。「何が要るの?」とか「メモしなきゃ忘れちゃう」なんて心配はご無用です。僕自身がいつも使っていて役に立っている道具たちを、実際にカインズに足を運んで選んできました。店員さんにスマホでこの記事を見せて「これください」と言うだけでOKのお買物リストです。

対象者

多肉植物レベルに応じて3段階くらいのリストにしてみました。

まずはこれ 初めて買ってきて植え替えや寄植えをしてみたい。鉢数は10未満。
増えてきたら 鉢数が10を超えて植え替えがちょっとしたイベントになってきた人。
極めたい 鉢数が30を超えてきてコストや労力がちょっとした趣味では済まなくなった人。

リスト

エリア 商品名 サイズ 価格 まずはこれ 増えてきたら 極めたいなら
園芸用品サボテン多肉植物の土1L298円
3L498円
多肉植物を増やす土3L498円
軽石小粒 3L248円
化成肥料550g228円
ベニカXファインスプレー880円
赤玉土3L248円
鹿沼土3L248円
シャベル土入れステンレス798円
プラ398円
園芸用結束用品水差し
花育苗箱 51型118円
フルイ21cm598円
鉢底ネット198円
作業工具ステンレスピンセット150mm直ギザ258円
150mm先曲ギザ258円
180mm直ギザ398円
180mm先曲ギザ398円
はさみ198円
塗料刷毛198円
その他ブロワ
合計 1,410円1,868円2,092円

いざカインズへ

カインズ

プライベートブランドやオリジナル商品の開発にチカラを入れていて、店舗スタイルも新しくてキレイ! 「カインズってオシャレホームセンターだよね」という声も聞こえてくる、そんなイケてるホームセンター!それがカインズ!!(個人のイメージです)

実は僕が住むエリアではカインズはかなり遠いところにあって、イベント出張のついでとは言えレンタカーを走らせました。いつも利用しているホームセンターはコーナンです。コーナンすばらしい。いつもお世話になってます!なにげに店舗数ではカインズといい勝負だし、関東にもたくさん出店してる。コーナンで良かったんじゃね? でもあえてカインズです。カインズって言いたいだけ。

さあ行ってみよう!

園芸用品コーナー

なにはなくとも園芸用品コーナーに向かいます。

まずはこれ
サボテン多肉植物の土
サボテン多肉植物の土

いろんな用土がありますが、これ1択で大丈夫です。
多肉植物の育て方といった本を見ると、ベストな配合はこれとこれを…と載っていたりしますが、惑わされないでください。そんなオリジナルブレンドは不要です(笑)。多肉植物は用土には適応力があって、かなり適当なブレンドでもちゃんと育ちます。大事なのは水はけくらい。そこはプロが「多肉植物専用」と自信を持って売り出しているブレンドを選びましょう。なにより、場所を取りません

最初は1Lくらいのサイズで十分です。小型の多肉植物は7~9号ですが、空のポットで0.3~0.5Lくらい。苗が植わっているもともとの土もあるので5~10鉢くらいはいけると思います。

肥料は、ほとんどのブレンド用土には十分な肥料が入っているので要りません。鉢底石は、3号(9cm)を超える大きな鉢でなければ要りません。

ちなみに「サボテン 多肉植物の土」の隣に「多肉植物 増やす土」がありましたが、「増やす土」は葉挿しや挿し木用と書いてあって、配合を見るとより保水性を高めてある感じです。迷ったら「サボテン」の方で。

増えてきたら
軽石
軽石

鉢が増えてきたら軽石もオススメします。サイズは小粒で。鉢底石として使うのが主たる目的ですが、上にかぶせて化粧砂としても使えます。白くシャビーな雰囲気になります。

軽石を化粧砂に使った例
化成肥料
化成肥料

こちらは鉢の数というよりも植えている期間で考えます。毎年春と秋にしっかり植え替えと土のリフレッシュをしているなら不要ですが、1年くらい植えっぱなしにしている(せざるを得ない状況になってきた)なら、半年に1回で良いので化成肥料を撒きましょう。有機栽培にこだわりたい人の気持ちはわかりますが、口に入れるものではないし、なにより余計なものが入っていなくて虫やカビというリスクが少ない化成肥料が安心確実だと思います。「有機化成肥料」と書いてあるのは有機肥料も入っているということで、結局は化学肥料。だったら最初から化成肥料100%でいいんじゃないかなーと思うところです。

極めたいなら
ベニカXファインスプレー
ベニカXファインスプレー

害虫、特にカイガラムシに悩まされるようになったら、迷わずこのスプレーを買ってください。最強です。個人で買うには大容量すぎるのと、ド派手なデザインが難点です(笑)

ORGANIC STYLE 害虫と病気を予防するスプレー

その下にこんなのを見つけました。カインズオリジナルのオシャレなボトル。こちらは化学的な農薬ではなく、昔ながらの食酢から作ったオーガニックな防虫剤です。有機栽培している農家さんが使っているもの。むかーし少しだけ有機栽培で野菜を作っていたことがありますが、食酢や木酢の防虫効果は「気持ち程度」だった記憶。多肉にどのくらい効くのかはまた折を見て試してみたいと思います。

赤玉土・鹿沼土・培養土
赤玉土
鹿沼土

鉢の数が増えてくると14Lという大袋も一撃で足りなくなり、多肉専用ブレンド用土はコスト高で財政を圧迫するようになります。そこまで達してからでも遅くない「オリジナルブレンド」。そのためにこうした単一原料の用土が売られています。自分でブレンドするとコストは約半分に。これに手を出すようになったら一人前の多肉マニア・園芸オタクです……。

ちなみにカインズはオーダーメイドでオリジナルブレンドを作ってくれるサービスがあります。保管スペースに余裕がない方にオススメです。 終了した模様です。そうですよね……。

園芸用具コーナー

園芸用品の隣りにある用具コーナーに移動します。

まずこれ
土入れ
うちにある年季の入った土入れ

なにはなくとも手に入れておきたいのがこの「土入れ」というアイテムです。園芸をやるまでその存在すら知らなかった未知のアイテム。単にこれで土をすくって鉢に入れるだけのものですが、あるのとないのとではスピードや仕上がりが雲泥の差です。スコップじゃダメです。あんなもの無くていい。ステンレス製かプラスチック製かはお好みで選んでください。プラスチック製品を少しでも減らしたいという思いがなければ、どちらかというとプラスチックをおすすめします。ステンレスのほうが丈夫なイメージがありますが、ステンレスは凹んだり錆びたりするので耐久性で言うとトントンだと思います。

土入れ

カインズでどこに売っているのか結構探しましたが、シャベルの並びにありました。

増えてきたら
鉢底ネット
鉢底ネット

メッシュのプラポットしか使わないなら要らないし、大きな穴が空いている鉢も、それ以上に大きな鉢底石を敷けば土こぼれは防げるので、鉢底ネットがないと困るということはあまりありません。なので急いで買わなくても大丈夫。強いていうと、ネットをしないと鉢底から虫が入ってくることがあるようです(他にも侵入経路はありますが…)。屋外に直起きするなら目の細かいネットを敷いておきたいですね。

ただ、専用の鉢底ネットを使う必要はありません。僕は個人的に網戸のネットを切って使っています。使い古した洗濯ネットでもよさそうです。オーガニックにこだわるならジュードのコーヒーバッグをコーヒーショップからもらってくるという手もあります。

水差し
水差し

コップややかんで十分代用できるので急いで買わなくても大丈夫なアイテム。ただ多肉植物は上から水をかけるのが基本的によろしくないので、根本にダイレクト給水できる口が細長い水差しはあると便利だと思います。うちでは必要性を感じたことがなくて使ったことがありません。数が増えすぎて水差しじゃ追いつかないという理由もあります。

カインズに行くならおしゃれな水差しを選んであげてください(当日はすっかり頭から抜けていました…)。

極めたいなら
ふるい
年季の入ったふるい(小)とピカピカのふるい(大)

土の粒の大きさを揃えるためのアイテムです。オリジナルブレンドの土を作るようになってからで十分だと思います。さらにコストをケチって用土をリサイクルするようになると必須アイテムです。ただ時間コストを考えると絶対に新品の用土を買ったほうが安いので、これを買うこと自体が間違っているのかもしれません。

用土の水はけを改善するために、新品のブレンド用土しか使わない場合でも一番目の細かいふるいで粉塵を落としておくという使い方をすることもあります。

育苗箱
育苗箱(育苗トレイ)

見栄えが良くないのはわかります。でも、急な雨や雪、台風到来などで移動するときにとても便利です。普段は使わなくてもいいので、数が増えてきたら何はなくとも用意はしておきましょう。1回使ったら二度と手放せなくなります。

作業工具コーナー

必要なものはすべて園芸コーナーにあるとは限りません。入り口からは離れた奥の方にある、いつもは決して踏みれない、大工道具や工具のコーナーにそれはあります。

まずこれ
ピンセット
ピンセット

絶対に要ります。多肉世界への乗車券です。
いくつかの種類がありますが、ポイントは、①先が尖っているものはNG。突き刺さってキズつけます。先が丸いタイプがオススメ。②サイズは150mmくらいがちょうどいいです。手が大きい人やチカラを入れたい人は180mm。③先が曲がったもののほうが活躍します。ストレートタイプは掴んだ葉っぱを引っこ抜くときにチカラが入れやすいです。

選ぶなら左側の先が丸いタイプ。中央の尖ったタイプはぷくぷく葉っぱに突き刺さります。

ちなみに「ピンセットってどこにありますか?」と聞いたら「衛生用品コーナー(爪切りや綿棒があるとこ)」を案内されたので「工具の!」と強く主張しましょう。

はさみ
はさみ

ふつうの、一番安いハサミで大丈夫です。強いて言えば先が細いもののほうが使いやすいです。多肉は太い枝や硬い枝を切ることはほぼないので、園芸用ハサミは不要です。

刷毛

塗料コーナーで一番小さい刷毛(15mmくらい)のものを1本買っておきましょう。かぶった土を払うのに活躍します。手で取るとパウダーが剥げてしまいますよ。

その他

ブロワ
ブロワ

カメラ用品です。ホームセンターには無いのでしょうか……。探しきれませんでした。(次回に再挑戦します)

「上から水をかけるな」というのが多肉植物の水やりのマナー。もしかけてしまったら、水滴を吹き飛ばしておくのがベターで、息をフーフーかけていては酸欠で倒れてしまうのでブロワーを使ったほうがいいという考え方。なのですが実際使ってみましたが、控えめに言って大変です。これだったら電動のブロワーを使うほうが良くて、DAISOのUSBブロワが圧倒的なコストパフォーマンス。DAISO編で紹介しているので、このページ末尾のリンクから飛んでみてください。

完成!

カインズで揃えた多肉植物ツールセット

じゃじゃーん。紹介したアイテムのうち「まずこれ」指定したものを並べてみるとこんな感じです(一部手持ちの資材が混ざっていますが)。このくらい揃えるとひとまずふだんの多肉いじりには困らなくなるのではないでしょうか。

次回は

ホームセンターに行くならどこが良いだろうと考えたとき、実はあまり深く考えずに「そりゃカインズだろ!」と突撃しましたが、全国の店舗数で言うと圧倒的にコメリかDCMなんですよね。でも、僕が住んでいるエリアにはどっちもありません。ホームセンターってまだまだ戦国時代で、地域によって棲み分けられていて全国どこにでもあるホームセンターってないんですよね。今まさに天下統一せんと激闘を繰り広げているわけで、ここをリアルタイムで追いかけたらむちゃくちゃ面白くなるだろうなーと思いますが、多肉植物は全然関係ありませんでした!

さて、カインズだとちょっとお高くない? 100円ショップにないの? という方、お待たせしました! 「DAISO編」も書いてみたので合わせてご覧ください。

多肉植物コラムを毎週1本休みなく書き続けてはや1年。その中で、おかげさまでご好評を頂いている記事の1つが「カインズで揃え...

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