運営資金調達のために21年5月に期間限定で開催したPUKUBOOKオリジナルショップ「PUKUBOOK COLLECTION」を、再び 21年9月24日(金)からスタートいたします。それに先立ち、前回好評だったMeshpotを今度はフルラインナップでお取り寄せしたのでレビューも込めてご紹介させていただきます。
中国は安徽省合肥市に拠点を構える「美莳園芸用品有限公司」が企画製造しているプラスチックポットシリーズ。もともとは蘭の栽培のための通気性や排水性のいいプラポットを作っていたようですが、同じコンセプトの多肉用のプラポットも開発されて、欧米で近年注目されているけど日本には全然入ってきていない期待のNEWアイテム。個人でお取り寄せしたものを、PUKUBOOKのオフィシャルショップ「PUKUBOOK COLLECTION」でおすそ分け販売しています。
※「莳」は「植える」という意味で「美しく植えるかぁ、いい名前だ」と思うところですが「美莳」でメイシと読むのでMeshとかけてるんじゃないかと勝手に思っています(笑)
その独特のフォルムや側面に空いた穴に注目しがちですが、その側面に開けられた穴「エアホール」と、内側にある縦壁「ルートガイドスロット」が大きなポイント。特許も取得しているオンリーワンの技術です(マネすると怒られちゃうぞ!)。
単に側面に穴のあるポットだったら他にもあります。Meshpotの真の実力は、ポットの内側にある縦方向の小さな壁。僕は最初「強度アップ」のためのものかと思ったのですがそうではなくて、これは伸びてきた根っこを横に回さずに下方向に伸ばすためのガイド。その機能そのまま「ルートガイドスロット」と名付けられています(ルートは root 根っこのこと)。
根回りを防ぐことの最大のメリットは何かというと、おそらく*鉢の中の根が充実することです。
一般的なポットは根周りしている外側は根がやたら多いのに中はスカスカ気味。それに対してMeshpotの根鉢は、その中の内部の根っこの量が結構充実しています。感覚的に根のボリュームが2倍くらいあります。伸びすぎた根が無いのも大きな違い。
おそらく、一般的なポットは根の先端の生長が止まらないのでいつまでもぐるぐると根を伸ばし続けるのに対し、Meshpotだと根の先の生長がエアホールで止められるため、脇の根を伸ばしたり、根本から新しい根を伸ばそうとする、ということじゃないかと思います。
#某専門店でベテランの方に話を伺ってきたところ「植替えの際に根切り(側根を伸ばすために主根の先をカットすること)をするが、それと同じ効果があるかもしれない」=根切りをすると元気になる品種には効果が高いかも、とのこと。たしかに。
まずは側面にある「エアホール」と底面にも無数に開けられた排水穴で、通気性や排水性がバグツンです。特に側面の穴からも蒸発するため、土がよりはやく乾きます。プラポットなのにテラコッタに近い性質ですね。
また穴はたくさんあいていますが1つ1つは小さいので、細粒の土でもほとんど土こぼれしません。鉢底石なしで使用することができます。
側面の穴と「ルートガイドスロット」のおかげで、苗の根っこはまっすぐ下に伸びてプラポットの半分の長さで側面の穴から出てくるため、どのくらい根っこが伸びているかをいち早く知ることができます。普通のプラポットは横にぐるぐると回って最終的に鉢底から出てくるため、鉢底から根っこが出てくるまで半年くらいかかりますが、Meshpotだと最短1週間くらいで出てきます。
機能も十分にすごいのですが、そんなことをすべて差し置いてひと目ですごいと思わせるのが、このユニークな造形です。長らく開発してきた蘭用の鉢や今回のStandardタイプは良くも悪くも機能をそのままカタチにした「ふつう」のカタチをしていますが、NewタイプやHighタイプは明らかに違うデザインの遺伝子が入っています。きっと凄腕のデザイナーさんと最新の3D造形技術が導入されたのかなと思わされます。今後の新製品にも期待したいていきたいところです。
斜めラインの美しいNewTypeに、巨大な10cmがリリースされました。7.35cmだとちょっと小ぶりで物足りないなぁと思っていたところ、デザインそのまま、存在感のあるサイズに。単価がお高くなってしまっていますが、少なくてもいいので目立つところに置いておきたいかっこいいプラポットです。
前回の期間限定ショップでもご紹介させていただいた、側面の穴がナナメラインに配置されたとにかくクールなデザインのNewタイプ。こんなかっこいいプラ鉢を見たことがありません。機能的にはStandardタイプとあまり変わりませんが、ドヤるためにはまず持っておきたいアイテムです(笑)。
最小6cmからサイズが豊富にあるスタンダードタイプ。歴史と実績のあるモデルです。実は最大で15cmまであるのですが、さすがにそこまでは使いこなせないかなと思い10cmまでご用意しました。
実はこちらが最新型の縦長タイプ。根っこを深く伸ばすハオルチアやアガベにオススメです。よく見ると単にStandardタイプを縦に伸ばしただけじゃなくて、鉢底のメッシュにむちゃくちゃ複雑なデザインが施されています。植えちゃうと見えないところにまで、このこだわりようです…。
底面の中央部分は大きく嵩上げされているので接地面が少なく、通気性と排水性を高めているのもHighタイプだけの特徴です。