鉢にこだわってますか?
「あぁ、稲妻が描かれていたり、バキバキに割れていたり、複雑に彫り込まれた備前焼だったり……かっこいいですよね!」
そうそう。昨今の多肉ブームを牽引しているのは間違いなくこうしたカッコいい鉢で、中には何万円もするものがあったり、それでも即完売でぜんぜん手に入らないとか……。
って、そういうハナシじゃありません。
多肉植物を買ったら最初から植えてある、プラ鉢です。
お持ち帰りするためだけにとりあえず入れてあるような、プラ鉢。
カッコいい鉢を買ってきたら植え替えて捨てられる宿命にあるような、プラ鉢。
そんなプラ鉢を、あえて選んで買ってきて、植え替えたことってありますか?
免責:この記事ではほぼ完全に「見た目」にフォーカスしています。プラ鉢にはそれぞれ機能や目的がありますがあえて触れません(また別の機会にしっかり検証したいと思います)。それぞれの良さを否定するものではなく、見た目にフォーカスすればこれ!という1つのご意見とお考えください。参考になると思ったところだけ取り入れていただければと思います。
「いやいやいや、買ったらついてくるようなプラ鉢だったら、ついてくるプラ鉢をそのまま使ったらええやんか」
って思いました? でも、そのまま使わずにあえて選んで植え替えるには理由があるんです。
まずはこれ。買ったときに使われているプラ鉢は、当然、生産者さんによっても違うし、種類によって違うこともしばしば。それをそのまま並べるとバラバラで見栄えがよくありません。
おしゃれな多肉植物専門店では「お店らしい整然と並んだ美しさ」を感じることがありますが、鉢の色や質感が揃っているからというのが大きな理由です。自宅でも鉢を統一するだけで、その「お店らしい整然と並んだ美しさ」を手に入れることができます。
じゃあ揃っていれば何でも良いのか?というと、そうでもないんです。プラ鉢の多くは、生産者さんに生産の現場で使ってもらうことを前提に設計されているので、機能性は優れていますが、見た目がイマイチです。排水性が良い、根回りを抑えて傷みにくい、トレイにたくさん並べたときにスペースに無駄がない、取り出しやすく持ちやすい、使わないときスタッキングしてかさばらない、薄くて軽くて、製造コストがかからない……などなど機能が優れていることはわかっています。でも、ね。もちろん見られることを意識したプラ鉢もあるので、並べて鑑賞するならその中から選びたいところです。
観賞用のプラ鉢の中には、本気でカッコよさを追求したものがあり、昨今人気のコーデックス特集にそのまま登場するものもあります。が、高い。いや陶器鉢に比べたら安いものですが、それでも数百円から中には1,000円前後のものまで。10コで1万円。100コで10万円…。わが家の財政が破綻します。1コ数十円のプラ鉢でなんとかしのぎたい。
いきなり結論をお伝えすると、この2パターンで終了です。多くのお店やベテランさんのお宅でも見かける定番のパターンなので実績も十分。自身を持ってオススメできます。今まで20種くらいのプラ鉢をお取り寄せして試し、他にも紹介したいものもありますが、この2種が圧倒的すぎるので鬼の省略です。
個人的に最も美しくてコスパ最強と断言したいプラ鉢がこちらの「ミニ蘭鉢」です。
高さがあって、サイズも豊富なので、アガベやサボテン、コーデックスなどの大きめのカッコいいタイプを集めている方にオススメ。
黒玉土や富士砂といった黒系の化粧砂を合わせると真っ黒になってむちゃくちゃクールです。
まずカタチ。上に向かって緩やかに広がっていく優雅なライン。その視線を追うときに、邪魔する余計なラインが一切ありません。つまり、高台だったり、縁の広がりといった要素がないんです。高台は特に底が丸いタイプの鉢で、そのままだと接地面積が大きくなるのでそれを減らすためのもので、縁の広がりは壁が薄くて潰れやすい場合に強化する役割がありますが、ミニ蘭鉢はどちらも不要だから実現したスッキリデザインということですね。
次がその肉厚さ。潰そうとしても潰れない頑丈さ。そしてマットな仕上げ。プラスチック=安っぽいというイメージがありますが、その大きな原因は、薄くて頼りないこと、ツヤ感や色でダイレクトに伝わるプラスチックらしさではないかと思います。その点、プラスチックでありながらも、自身の存在感を極力無くし、しっかりと主役を支えようとする力強さが安っぽいイメージとは一線を画しています。
個人的には2.5号と3号をよく使います。山城愛仙園さんに行くと毎回10コくらい買って帰っています。
黒はいかつすぎてイヤ!かわいいのがいい!という方におすすめしたいのがコチラ。
高さも控えめで、ちょうどエケベリアなど根っこが深く張らないタイプにオススメです。
もちろん黒もありますが、白が断然かわいいですね。これには焼成軽石や鹿沼土の細粒を合わせている方が多いようです。
みためのかわいらしさは群を抜いてトップクラス。実際にこれを店頭用として大量に並べているショップさんもたくさんいらっしゃいます。
ネットだと100個といった大口が主流。微力ながらPUKUBOOKの公式ショップで「小口販売」を始めてみたのでよろしければご利用ください(^^)
エケベリアを集めるなら、サイズは 2.5Y の一点張りで大丈夫です。子株をたくさん育てたいなら、小振りな2.0Yもあると便利かも。
以上2パターンでプラ鉢紹介を終えてしまって十分だとは思っているのですが、ちょっとおもしろくないなぁ、なんかいいネタないかなぁと思っていたところ、たまたま中国のECサイトを眺めていたときに見つけてしまったんです。
「日本に入ってきてないプラ鉢が、結構たくさんある。しかもなかなかイイ!」
ちょうど「期間限定ショップ」を企画していたタイミングでもあったので、せっかくなのでお取り寄せして試してみることにしました。
その中で個人的に気に入った3種をご紹介します。
完全にミニ蘭鉢の類似品です。すみません。先にイマイチなところを言っておくと、まずやや薄っぺらく、少しマットさが控えめでツヤ感があるので、ミニ蘭鉢の落ち着きのある「安っぽくない感」が薄れてしまっている点。それと、サイズが違うのでミニ蘭鉢と並べると揃わない点。サイズをびしっと揃えようとすると、どっちかに合わせる必要があります。
良いところもあります。サイズが少し大きいのと、ミニ蘭鉢には無い、4.5号、5号という大型サイズがラインナップされていること。次に鉢底穴がスリット状で細いため土こぼれが少なく済みます。
そして何より、値段が半分くらいです(ロットにもよります)。ミニ蘭鉢でも優れたコスパでしたが、それを一気に倍に高めてくれるコスパ抜群のアイテムです。
デザイン的にとてもいい感じと個人的に思ったプラポット。国内の角型ポットはどこかに曲線を使ったデザインのものが多いところ、どこにも曲線がない、ビシッとシャープなフォルムがクールなプラポット。底に向かってすぼまっていく角錐台のフォルムもクールです。
特に、縁に広がりもなく切りっぱなしなのがスッキリさを高めています。縁に広がりがないのは先にも触れましたが、厚みが十分で潰れないほど丈夫だからです。さらに表面がややマット。「肉厚でマット」というミニ蘭鉢と同じスペックが、プラスチックの安っぽさを軽減してくれています。
サイズも絶妙で、やや小ぶりでスペースが節約できる7.5cmと、大型エケベリアでも余裕のゆったり大きい10cm。この大型サイズは他にはなかなか無いサイズで、デラックスサイズを育てるのに重宝しそうです。
やられました。こんな前衛的なデザインのプラポットなんて見たことない……。
よく側面にも穴を延ばしてスリット状になっている「スリット鉢」を見かけますが、あれは側面にも空気と光を入れて根っこが必要以上に伸びるのを防いで、根詰まりを抑制するためのもの。その「側面の穴」をぐるぐると側面に何周も配置するという機能性にも驚きますが、それを斜めラインの個性的な外形にまとめあげるセンス。ニューヨークの名建築グッケンハイムミュージアムを見ているようです。MESHPOTはもともと、穴が水平に3段配置されたタイプがあったようで、こちらの斜めタイプは「最新型」。断然こちらのほうが個性的で楽しいデザインですね。
欲を言えば、ちょっと小ぶりかな。次はもう少し大きなサイズや縦長タイプが欲しいところ。
これに植えた多肉植物はどんな育ち方をするんでしょうか。ただいま実証実験中です。
Meshpotは、PUKUBOOKの公式ショップで試験販売しています。ご興味のある方はぜひ実際に手にとって試していただければと思います。
その売り上げを持って次もまた面白アイテムを仕入れて試してみようと思いますので、その「資金援助」や「おもしろ企画を応援するぜ!」と思ってご参加いただけると嬉しいです。
言いたいことは
でした。
「中国お取り寄せ」はぜひ真似してください!というハナシじゃなくて、僕が先陣きってツッコんでいくのでエンターテイメントとしてお楽しみください!といった類のお話です(いや、これ見て真似してくれたらむっちゃ嬉しいけど!)。もし「いいね」「欲しい」と思ってくれたらどんどんお取り寄せして限定ショップなどでおすそ分けできれば思いますので、支援、応援、ご意見やご感想などをお寄せいただけると嬉しいです。