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PUKUBOOK Succulent picture book

2023.6.2 憧れの光を、すべての人へ。――プロ仕様にも劣らない植物LEDライトを日本最安級価格でお裾分け販売!

最近の多肉植物業界でのトップクラスの革新といえば「強光を出せるLEDライトの登場」かもしれません。これがあれば今までNGだった室内管理ができてずっと難易度も下がるし、生長スピードも爆速というウワサ……。そう。ウワサしか聞いてないのは、価格が高く、とても手が出せないと諦めていたからではないでしょうか。

そんなみなさまへ。お待たせしました。限界までお手頃価格の植物育成LEDライトを見つけてきましたので、このたびお裾分け販売をスタートさせていただきます。もちろん性能的に十分なものであることをココで証明します。

今まで、やりたくてもできなかった「LEDでの多肉植物栽培」。そこは本当に新天地です。
みんなで一緒に、新天地「LEDライトで多肉植物」の世界にいきましょう。
私がお連れいたします。

※よりコンパクトでお求めやすい価格のハイコスパモデルも追加しました。合わせてご覧ください。

すみません! しつこい、くどいのはわかっています。どんだけ「LED電球」にこだわるのかと。でも、もっと良いものがあるんだ...

必要な機材、設置方法、使い方についてはこちら。

先週のコラムで紹介した「植物育成用LED電球」。今まで手が出せずにいたひとにも使ってもらいたい!という思いでお裾分け販売...

なぜLEDライトなのか? どうして必要なのか?

うちのLED照明コーナー(通称「ラボ」)
室内で多肉植物が育成できる

LEDライトの目的は出たての頃からこれでした。光が十分でないところでも植物栽培ができる。それはそれで素晴らしいことですが、今となっては、LEDライトの数あるメリットの内、ほんの小さなプラスでしかありません。

環境の変化が少ないのでトラブルが減らせる
多肉植物の常識を覆す「常に水を張った腰水」でもジュレ知らず

そもそも多肉植物管理での大きなトラブルといえば、夏と冬の大きな季節の変化に対応できないことが原因の大部分です。水のやり過ぎ、暑さ、蒸れ、葉焼け、ジュレ、うまく休眠できない、休眠から回復しない、凍結、害虫、病気……。そもそも日本の四季の変化が激しすぎるんです。でも室内で管理することができれば暑さも寒さもその変化は外ほど激しくないし、天気の変化もないし、害虫や雑草も入ってきません。よく目につくから急な変化にも対応しやすくなります。他所の家との違いも少なくなるので他の人の育て方の真似もしやすい。確実に多肉植物管理の難易度が下がります

#実際に「私は100%室内LED管理なのでジュレも冷害も遭ったことありません」という方から話を聞いたこともあります。

自然光の5倍以上の光量で爆速スピード生長
前回コラムで紹介した「カンテ」
たった1ヶ月で見違えるようなボリュームに生長

LED環境の最大のメリットはこれ。自然環境では絶対に得られない、光も水も文字通り「あふれんばかり」に「じゃぶじゃぶ」の環境ははっきり言って「ドーピング」。いつもいつも二言目には「生長が遅い」と言われてしまう多肉植物たちが、それこそ異常なスピードで生長していきます。

自然の日照時間ってどのくらいかご存知ですか?単純計算で、朝6時~夜6時まで日が出るとすると 12時間 ✕ 30日 で1ヶ月の日照時間は 360 時間ですが、実際の日照時間は東京で160~200時間と半分程度。少ないと120時間なんていう月もあります。これはそれだけ、日本は天気の悪い日が多いということです。しかも、朝と夕方は光は弱くて最高の光量はお昼前後だけなので実質の「浴びる光の量」は、最高の光量の半分くらいでしょうか。

対してLED照明は、日照時間は自由にコントロール可能。仮に1日15時間なら、15時間✕365日=5,475時間。これだけで東京の年間日照時間(2,000時間くらい)の2.7倍。さらにONからOFFまで常に最大光量なので、時間変化がある自然環境より日照量は2倍。単純な掛け算で、5.4倍。

光の量が多いので、消費する水の量も多くなりますが、これも室内ならよく目につくのでマメに水やりすることができます。さらに室内は温度変化が外よりずっと緩やかで冷房や暖房も使えます。春夏育成型の多肉植物は休眠期知らず年中フルマックススピードで生長するようになります。春夏秋冬が、春春秋秋に。これだけで2倍の生長速度が見込めます。

光と水が5倍で、育成期間が2倍。ということは年間の生長速度は自然と比べて10倍以上? もちろん事実はそれほど単純ではありませんが、本やネットですでに数多くの「爆速スピード」の生長が報告されていて、感覚的には2~4倍はふつうで、条件によっては10倍のスピードアップも夢ではない!?といったところです。

LED照明は高い?

「トラブルゼロ」や「10倍の爆速生長」なんて夢のような環境じゃないですか!ぜひやってみたい!……とは思いますが、LED照明って高くないですか? 効果が高いのはわかります。コスパを考えれば決して高くないのかもしれません。でも使えるお小遣いには限度があります。僕に買えるようなお手頃価格のものって本当にないの?

と思って探して、見つけてまいりました。もちろんそれは日本では流通していないのでお取り寄せ! おすそわけ販売でも現実的なお値段になりますので、PUKUBOOK COLLECTIONのラインナップにも加えさせていただきます。

それが、こちらです!

植物育成用LED 20W 昼白色
3,300円+送料
植物育成用LED 24W 昼白色
3,900円+送料
植物育成用LED 20W 電球色
3,300円+送料
植物育成用LED 24W 電球色
3,900円+送料

まず先に謝っておきます……。これは完全に「類似品」です(笑)

#よく「類似品にご注意ください」という注意書きを見かけますが、本当に文字通り、類似品としてよく注意してご覧ください。

そもそもこのデザイン。「LED電球用の外装」というパーツとして一般流通しているもので、それを仕入れて中身を詰めてLED電球を製造しているっぽいメーカーが何社か存在します。日本で有名なあれとかそれとかは、そういったメーカーに別注で作ってもらっているか、OEMとして供給してもらっているものなのかなーと思います(そもそも同じデザインのあれとそれがすでに市場に出ている理由がそれだと思います)。

屋外管理との違い

今回最も強調したいのはここです。自然任せの屋外管理と、LEDでの室内管理はどのくらい違うのか? 一目瞭然の結果をご覧ください。

アガべ実生の生長比較。生長っていうか……日なたはまったく大きくなれず、梅雨前にお星さまに……
アガべBBカット苗の発根比較。LEDは最短10日ほどで発根して元気に生長しているけど、屋外は3ヶ月経っても未だ発根せず……
クリスペイトビューティ カット苗の発根比較(3月上旬)。LEDはどれも十分発根しましたが屋外は……。

これでもまだあなたは、屋外管理を続けますか?(笑)

LED電球のスペックで比較した育ち方の違い

ここからはうちで実際に比較実験した結果を元に、ワット数や色温度などがどのような影響を与えるのか、つまり「どれを選んだら良いのか?」を見ていきます。

が。結論を先にいうと、全員にもれなくオススメなのが「20W昼白色」で、大株や強敵と戦っている方は「24W昼白色」、暖かなインテリアにこだわりたい方は「20W電球色」がオススメです。

6種類の製品比較をするためのラボをダンボールで自作(笑)
6種を比較するために6本用意した「アガベ チタノタ フィリグリー」。他にもエケベリアの実生やハオルチアなども試しています

今回は6種のLED照明を比較しました。

- 有名なA …… ベンチマーク
- 20W 昼白色……Aと同スペックなので同じパフォーマンスが出るか検証
- 24W 昼白色……より強力なもの
- 20W 電球色……昼白色との違いを検証
- パネルタイプ 電球色 …… パネル型LED照明を想定して機能比較
- パネルタイプ 赤青色 …… 旧来の植物用LEDカラー

LED以外は条件を同じにすべく、箱のサイズや風を送るUSBファンのサイズはすべて共通。毎日6時~21時まで自動点灯。水やりのタイミングは同じで、量は目分量でだいたい同じくらいになるよう心がけました。

有名なアレとの違い
有名製品Aとの比較。Aのほうが素子が一回り大きく、回路周りが重い
測定位置20W昼白色レンズなし有名A 20W
実測電力 18W 17W
0cm 最大 63.2万lux 32.9万lux
20cm 軸上 15.8万lux 12.2万lux 6.6万lux
- 軸から10cm 0.95万lux 1.0万lux 0.98万lux
- 軸から20cm 0.13万lux 0.42万lux 0.42万lux
40cm 軸上 4.2万lux 4.4万lux 2.5万lux
- 軸から10cm 1.4万lux 0.88万lux 0.93万lux
- 軸から20cm 0.2万lux 0.40万lux 0.25万lux
60cm 軸上 1.8万lux 1.1万lux
80cm 軸上 1.1万lux 0.7万lux
昼光色 20W
昼光色 20W レンズなし
有名なA

・カタチは全く一緒です(この外装はパーツとして流通していますし)。
・プラスチック部分の質感がちょっと違います。明るい部屋で並べて見ると分かる程度。
・LED素子やドライバ回路は別物。
・Aはレンズやガラスが省略されています。

実測の明るさは今回のモデルのほうが圧倒的で倍くらい。Aはレンズがないので今回のモデルもレンズを外して測定もしましたが、レンズがないとより光が拡がるようで、中心が控えめに、周辺が高めになりました。

フィリグリーでの比較。目立った違いはないかな……。サイズが違うのはそもそもスタート時に葉っぱ1枚もげて死にかけていたのでハンデとして認めていただきたい(笑)
アガベ実生での比較。サイズや育ちに大きな差は見られないように思います(そもそも手前と奥の大小は同じ実生の個体差ですので、これ以上の差がでないと性能が違うとは言えない)

で、その育成上の違いはと言うと……。結論から言うと「わかりません」。もちろん、例えば根本的な「明るさ」が違うので、もっといろんな植物のいろんなサイズで長期的に比較を続けていけば何かしらの違いは現れるのかもしれませんが、それよりもこの後に紹介する製品スペックによる違いのほうがずっと大きいので、色やワット数といったスペックによる違いほどの違いはないと結論づけても良さそうです。

LED電球に限らずブランド物は、そのもの自体の価値だけでなく、研究開発、品質保証、アフターサービス、ビフォアサービス(店構えの立派さやスタッフの教育レベルの高さ)、広告宣伝、果ては「みんなが知ってる高いもの」を所有している俺すごいと思われる効果(笑)まですべて込みのお値段であって、そのすべては称賛に値するすごいものだと思っているし、それを否定したいということではありません。その価値が分かる人もいるし、そういうの要らないから安くしてという人もいる。だから選択肢があると良いよなぁと思っています。

ワット数 20W と 24W の違い
測定位置 20W昼白色 24W昼白色
実測電力 18W 22W
0cm 最大 63.2万lux 68.5万lux
20cm 軸上 15.8万lux 16.5万lux
- 軸から10cm 0.95万lux 10.0万lux
- 軸から20cm 0.13万lux 0.15万lux
40cm 軸上 4.2万lux 4.9万lux
- 軸から10cm 1.4万lux 1.6万lux
- 軸から20cm 0.2万lux 0.3万lux
60cm 軸上 1.8万lux 2.0万lux
80cm 軸上 1.1万lux 1.3万lux
昼光色 20W
昼光色24W
アガベ実生での比較。24Wのほうがストレスカラーでやや小さめ(個体差とも言えなくもない範疇)

照度計の数値で見るとワット数ほどの違いは現れていません(照度は10%増くらいですね)が、実際に照らされた植物の反応の違いは顕著です。24Wは通常距離ではストレスカラーが出ることが多いので、9~12cmポット程度のアガベではオーバースペック感。15~30cmの大型アガベや、コピアポアなどの特に強い光を好む品種に使うくらいがよさそうです。むしろ、1株1灯使いするとしたら10Wくらいでも良いのかもしれません(と思って次回に向けてお取寄中)。

太陽光(昼白色)と電球色の違い
測定位置 20W昼白色 20W電球色
実測電力 18W 19W
0cm 最大 63.2万lux 64.4万lux
20cm 軸上 15.8万lux 13.2万lux
- 軸から10cm 0.95万lux 1.10万lux
- 軸から20cm 0.13万lux 0.12万lux
40cm 軸上 4.2万lux 3.9万lux
- 軸から10cm 1.4万lux 1.5万lux
- 軸から20cm 0.2万lux 0.2万lux
60cm 軸上 1.8万lux 1.6万lux
80cm 軸上 1.1万lux 1.0万lux
昼光色 20W
電球色 20W
測定位置 20W電球色 24W電球色
実測電力 19W 22W
0cm 最大 60.4万lux 61.2万lux
20cm 軸上 13.2万lux 14.7万lux
- 軸から10cm 1.10万lux 1.10万lux
- 軸から20cm 0.12万lux 0.15万lux
40cm 軸上 3.9万lux 4.4万lux
- 軸から10cm 1.5万lux 1.6万lux
- 軸から20cm 0.2万lux 0.3万lux
60cm 軸上 1.6万lux 1.9万lux
80cm 軸上 1.0万lux 1.2万lux
電球色 20W
電球色 24W

太陽の光を擬似的に真似るLED電球は、太陽と同じ白い光が標準カラーです。この白い光、インテリアの勉強をすると一番重要なこととして教わりますが、落ち着きません(笑)。人間は本能的に、昼間の白い光を浴びると活動的になり、夕陽や焚き火の赤い光を浴びると落ち着くようにできてるんですね(ホテルや、海外の室内の照明は基本的に赤い電球色です。なぜか日本では白い蛍光灯が人気ですが)。

室内の光は赤い電球色のほうがいい、というのは僕個人の信条でもあるのでラインナップとして置かせていただいていますが、正直言うと、植物用としてはイマイチです。もちろん何もないよりは十分に育成用の光として機能していますが、白い光と比較して明らかに、生長が遅く、葉っぱがストレス受けている赤茶けた色になることが多いです。

フィリグリーでの比較。電球色は緑が薄く黄色や赤が強いストレスカラーが現れています(写真は色の違いを強調しています)
アガベ実生での比較。電球色のほうが伸び伸びとしてマイルドカラー(個体差とも言えなくもない範疇)
メキシカンジャイアントの比較では葉っぱが細く黄色や赤に色づく異種異様な姿に(ジュレてるわけではありません)。葉数は多いしふたまわり大きいし、逆に自然光は雨ざらしの影響かほんのりジュレ感があることに比べれば健康的とは言えるかもしれませんが

インテリアコーディネートのことを考えるのであれば、大きな観葉植物を全体的に照らすなど照射範囲の大きいところには電球色、アガベを一株飾るなど照射範囲の狭いところには昼白色を使うのが良いのかなぁと思っています。

オススメのスタンドと電球ソケット

「ジョセフアイアン フックスタンド・ハイ」とのコーディネート

今回ご紹介するLED電球は、文字通り電球なので単体では動かず、ソケットとスタンドが必要です。多くの方は棚上にスライドレール(DAISOに売っています)を設置しているようですがちょっとした工事になるので、気軽に置くにはスタンドがオススメです。

個人的なお気に入りはジョセフアイアンのフックスタンド。サイズもちょうどよく、見た目にオシャレで、お値段もお手頃です。僕はモノタロウで購入しました。難癖つけるとすると、フック位置が固定なので直径12cm以上の株は工夫しないと中心を照射できないことかな。他にも業務用のディスプレイスタンドを多く取り扱っているのでチェックしてみてください。

ELPAコードソケット

ソケットは一番安いので大丈夫です。今回は同じくモノタロウにあったELPAのコードソケットを使用しています。飛び出た回転式スイッチがレトロでかわいいですよ。なお、口金のサイズがE26とE27の2種類ありますが、どちらでも使用可能です(E17など他のサイズは使用できません)。

より詳しい設置方法や管理方法は下記の別コラムをご覧ください。

先週のコラムで紹介した「植物育成用LED電球」。今まで手が出せずにいたひとにも使ってもらいたい!という思いでお裾分け販売...

まとめ

今、最もホットな園芸アイテム「高輝度LED照明」。でもまだまだお高いのが現実で「ほしいけど買えないなぁ」と思っていた方も多いのではないでしょうか。そんな方に「この価格なら使ってみてもいいかも!」と思ってもらいたい。そんな思いを、タイトルとキャッチコピーに込めさせていただきました。

電球が安く手に入れば、ソケットやスタンドなどのアクセサリーにこだわることも出来ますよね。5灯以上という数になれば何万円単位の差になります。ぜひその「もう1つの選択肢」のメリットをご享受いただければと思います。

植物育成用LEDライト
今の園芸界になくてはならない革新的なアイテム「高輝度LED照明」。でもまだまだお高いのが現実で「ほしいけど買えないなぁ」と思っていた方も多いハズ。そんな方に……

#ちなみに……「同じ20WのLED電球でもっと安いの売ってるよ」という方、黙っててください。じゃなくて、今回はあくまで「あれとほぼ全く同じ見た目」での最安価格帯を狙いました。本当の最低価格はまた次回に狙っていきたいと思います。

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