すみません! しつこい、くどいのはわかっています。どんだけ「LED電球」にこだわるのかと。でも、もっと良いものがあるんだから、紹介せずにはいられない。前回はあえて「有名なアレと同じデザイン」という制約と誓約を課した上で最高のコストパフォーマンスをお届けしましたが、同じ形縛りがなければもっと良いものはあります。いや、同じじゃないからこそもっと良いものが。今回はそんなオルタナティブベストの何がすごいのかを、正式リリースとともに全力で語る回です。
前回の「有名なアレ」の紹介と、なぜLED電球が必要なのかの復習は下記コラムにて。
必要な機材、設置方法、使い方についてはこちら。
今回紹介するのはこちらのAS型=コンパクトタイプです。実はちょっと前に「試験販売」として3型紹介していたものの、真ん中16Wだけ、今回「正式リリース」となります(他のモデルは現行AR型を凌駕する圧倒的メリットが少ないので先送りさせていただきます……)。
今回リリースするモデルの一番の特徴は「小さい」こと。同クラス※の中では最小サイズです。設置したときの圧迫感が軽減されるのはもちろん、光源が少し高い位置に来るので、固定のスタンドを使ってもゆとりある高さに配置できます。お気に入りのジョセフアイアンのスタンドを使っても、大きめのアガベでも対応できそう。植物と電球を1つずつ使ったときに「電球だけやたら目立つ」ということもなさそうですよね。
※AmazonにたくさんラインナップされているE27対応サイズで同じくらいの出力ワット数の植物育成用LED電球を比較
ちなみにココで使用しているジョセフアイアンはモノタロウで1,290円、コードソケットは同じくモノタロウで839円。AS型LED電球 2,200円 と合わせると1セット合計で 4,329円 です。かなり現実的な選択肢ではないでしょうか?
今回のモデルは「16W※」です。一般的なLED電球は20Wが主流なのでパワー不足じゃないの?と思われるかもしれません。が、実際に照度を計測すると最大輝度は80万lux超というそんじょそこらのLED電球には真似できない超高輝度(AR型20Wで63万、有名なAは33万)。ボディが小さいので光が密になっているのかもしれません。流石に20cm以上離れるとAR型の16万luxには負けて9万lux程になりますが(有名なAは7万lux程度)、逆にこのくらいの照度のほうが植物にとってはストレスがなくちょうどいい環境ではないかと思っています。
※ちなみにもともとカタログスペックは20Wと書いてあったのですが実効電力が14~15W程度なのに合わせて僕が自主的に「16W」と表記変更して販売しています(最初18Wって書いたけどやっぱり思い直した……)。20Wより低出力ってことじゃなくて、20Wより消費電力が2割以上少ないということをメリットとして強調したいという思いがあります。
実際に生長の様子を比較したのが上の写真。もちろん個体差はありますが、24Wは明らかなストレスカラー、8Wはほんの少し徒長気味で生長が鈍い、有名なAは元気だけどややストレスカラー(個体差でしょうね)。それに比べると16Wモデルは明るいグリーンでがっしりしていてまさに「健康的」という印象。育成に問題ないどころか、このくらいがちょうどいい光加減なのかもしれません。
#24Wや有名製品Aのほうが大きくなってない?健康そうじゃない?というのは確かに個体差とは言い切れないレベルかも知れませんが、今回は「コスパ」や「代替案」を考える会です。この結果を見て、やっぱり有名製品Aすごい、買おうと思う人はぜひそちらをお買い求めください(笑)
#言い訳するとしたら今回は16Wとしてはストレスが強めの20cmで統一しているからとも言えます。16Wでも25~30cmくらいにするとストレスカラーも控えめになって大きく健康的な見た目になってくれるはず。
カメラの感度や絞りを固定して照度を比較したものがこちら。24Wははっきり明るく、8Wははっきり暗いのは肉眼でもよくわかりますが、16Wと有名Aの20Wは全体的な明るさはほぼ同じ。ただ、照射範囲の違いで、16Wは中央付近が強く明るく、有名Aは全体的に明るくなる感じです。
さて。ここまで「16Wがちょうどいい!」を強調してきましたが、8Wではやっぱりパワー不足なのでしょうか? 実はあまり大きな声では言えませんが、全然大丈夫です。それがこの結果。
実はゼロ距離ではアガベを焦がすほどのパワーがあります。ゼロ距離はさすがにやりすぎましたが、アガベは5cmという「ド近眼」な距離に置いて力強い葉っぱを展開。エケベリアは軸から外れた20cmの距離なのに全然徒長せずストレスなく元気に生長しています。ということは、多肉植物を照らすのに有効な照射距離が5cm~30cmになる8Wのほうが、16Wよりも設置場所がコンパクトになり取り回しが良さそうです(16Wだと、10~40cmくらい)。
もしかしたら、小さいアガベ1つだったり、エケベリアなどのそこまで強光線が必要のない多肉植物には8Wでも十分だということを、この結果が教えてくれています。この「弱光線LED」の可能性は今後さらに追求してレポートしたいと思います。
そんな「サイズもパワーもちょうどいい」このモデル。見つけてすぐに全力でオススメしたいと思ったんですが、そうできない理由がありました。それが「初期不良」の多さ。
最初にお取り寄せしたモデルはなんと初期不良率が3割を超えるような勢い(その生き残りを救済していただいた前回モデルのご購入者のみなさまには感謝です)。しかしスペックや値段からして諦めたくない。自ら製品を分解して原因究明と改善策を考えて、ダメ元で工場に修正を指示。なんとその熱意が伝わったのか次回ロットから直してくれるというお返事が。もちろんそれには「それなりの発注数(今まで買ったことのないような数)」が必要とのことですが、ここは相手を信頼して乗ります。ドキドキしながら待ったそのロットは写真の通りの改善が施されて、なんと初期不良率0%を達成! これなら自信を持っておすすめできます。
その自信の証拠として、製品すべてにPUKUBOOKのロゴを刻印させていただきました。正真正銘PUKUBOOKの名前が刻まれたはじめてのオリジナル商品の誕生です。
#この物語は現実を少しだけ誇張してお送りさせていただいております。
つまり何が言いたいかと言うと、
・むっちゃオススメ!
・むっちゃ大量に買っちゃったから在庫切れはそうそうないはず
・むっちゃ安いのでまとめ買い大歓迎!
です。どうぞよろしくお願いします!!
今回の新製品リリースに合わせて新しく「スリット鉢」をラインナップに加えます。コアな多肉植物LOVERの方々には自ら海外からお取り寄せするなどしてすでにご愛用かと存じますが、それを小ロット&注文後最短当日出荷※のPUKUBOOK COLLECTIONでも購入できたらより多くの方に喜んでいただけるかなと。僕自身はまだ使い始めたばかりなのでレビュー等は追ってさせていただこうと思います(が、まぁ大体分かりますよね)。
よろしければ合わせてご覧いただければ幸いです。
※PUKUBOOK COLLECTIONの「当日出荷」の締切はAM9時くらい(限界で12時)。また100%当日出荷できるわけではございません。予めご了承ください。