先週のコラムはあえてチタノタを除外したアガベを紹介させていただきましたが、今回はそのチタノタの特集です。と言ってもふつうに立派な株を並べてご鑑賞いただく図鑑ではなく、あえて小さな小さな子株たちを並べた図鑑。ほら、大きな株ってシンプルに高くて手に入れにくいじゃないですか。でもお手頃価格の子株はホントに立派な姿に成長するかわからない。いやそもそもそれが「ホンモノ」である確証もない……。そんな不安をサポートするため、子株の頃から各種ネームドを見分けられるようにするのがこの特集の最終目標です。
とはいえ、保有している数に限りがあって全種紹介しきれないこと、ここの子株は最終的に立派になるまで見守りきっていないのでもしかしたら違うものが紛れている可能性もあることをご留意ください。随時更新していきます。
実生にしてもメリクロンにしても、抜いて流通に乗せる体力がある最小のサイズ。カキコでこの葉数だと、青年株をまるく潰したようなフォルムをしています。
さらに数ヶ月から半年ほど成長すると若い葉っぱに変わって少しチカラの入った葉っぱが展開します。ここまで来るとその品種らしさ、キャラクタが感じられるものも現れます。が、まだ全然わからないものもあります……。
さらに3~6ヶ月。強さ弱さはありますが、だいたいそのキャラクタが出てくる大きさ。逆にキャラクタが出てきた大きさとも言うのかも。
この図鑑に登場するコたちを入手した頃はメリクロンが大量に出始めたころで、市場は「コレってほんとにホンモノなのか?」という声で渦巻いていました。
そのときに「小さなうちから識別するための図鑑があれば良いなぁ」と思って準備し始めたこの特集ですが、今市場ではそんな小さな子株が全然流通していないという現象。当時豆株だったコたちがふつうに生長して大きくなったものが流通している感じ。
今はもうアガベのメリクロン生産は行われていないのでしょうか。それとも豆株が識別困難すぎて値がつかないから販売を控えちゃっているのでしょうか。
であれば、ここにこうして識別する準備は整っていますので、ぜひ入手しやすいマメ株を再流通していただければ幸いです! どうぞよろしくお願いします。