今年もこの季節がやってきました。多肉のイベントは全国津々浦々で開催されていて僕自身もいろいろと足を運ばせていただいていますが、その中で個人的に一番楽しみにしているイベントの1つが今回レポートする「狂仙会」です。このイベントの何が良いのか。昨年開催された「40周年記念大会」の様子をレポートしながらその魅力を語ってみます。
現在も感染拡大防止の観点から各自治体より移動の自粛要請が出ていることがありますし、イベント主催者側からのルールやお願いが出ていることもあります。お出かけ前には必ずそれらの情報をチェックし十分ご配慮いただくようお願いいたします。(ただしお出かけするからにはふだんよりたくさん買うくらいの覚悟で望みましょう!)
「狂仙会」は関西を中心にしたサボテンの趣味家さんのグループです。2020年に「40周年記念」とあるように歴史あるグループで、全国的にも最大規模、趣味家さんだけでなく生産者やショップさんも巻き込んでいるプロアマ混合。サボテン界のトレンドセッターとも言えます。現会長さんは、流通しているサボテンの品種名にもその名をお見かけすることがある著名な趣味家さんである村主康瑞さん。イベントの「狂仙会」は毎年9月の第1日曜日にその狂仙会さんが主催するイベントで、大きく分けて、品評会、交換会(セリ)、即売会の3本建てです。
なお「狂仙会」がそもそもサボテンの愛好家さんグループなので、出てくる品種はサボテンが中心で、アガベやコーデックスなどのイカツイ系やハオルチアやビザールプランツも並んでいますが、エケベリアなどのカワイイ系多肉植物は控えめです。
大阪の中心にあるイベントホール「マイドームおおさか」で開催されるのが恒例ですが、2020年はコロナ休館で、2021年はワクチン接種会場になっているため使用できず、京都の「種智院大学」で開催(なぜここで?!というナゾはこのページをみると解けそうです)。マイドームおおさかには行ったことがないので比較はできませんが、会場は構内の日陰になるところに設営されていて、風通しもよく、すぐとなりに食堂もあって、残暑厳しい中でも快適にまわることができました。
最寄り駅は近鉄京都線の向島駅。田んぼの畦道のようなところをてくてく10分ほど歩きます。駐車場があるので車のほうが便利かと思います。
ちなみに正面玄関をくぐって右側の植栽ゾーンの中に立派なサボテン温室が設営されています。サボテンの聖地であることは大学も公認なのか?!
関西の主要な生産者さんが一堂に会しているレベルの即売会。まさに関西カクタス専門家連盟が主催するプランツジャンキーの雰囲気。早くからスタートして終了までやっているので、品評会や交換会の合間にフラフラまわって品定めさせていただきました。(どうしても自分がほしいコばかりに目が行って全体的なご報告ができないのが素人丸出しですみません(笑)
狂仙会の会員による力作の品評会。何十年と手をかけて管理しないと到達できない完成形の数々に息を呑みます。立派な鉢に植えられているものも多くあります。絶対に市場にでまわらないコレクション株だけど、世の中に出たら一体どのくらいの値がつくのかなぁと野暮な想像をしてしまいました(前フリ)。
だいたい12時頃(この日は11:55頃)になると交換会という名のセリがスタートします。出品されるアイテムはすべて会場横に早くから並べられているので、早めに来て狙いを定めておくと良さそうです。出品数は驚くほど大量にあって、その多くが「ダンボール単位」で次々と競り落とされていきます。ここでもプロアマ混合スタイルで、ときどき即売会に出店しているショップさんが競り落としていきます。でもプロになんて勝てないよ!なんて思わないで。その多くが一般客が競り落としているし、飛び入り参加の人でも驚きの値段で競り落とせたりしているので、積極的に参加しましょう。
そんなイベントが今年もやってきます。2022年は当初会場「マイドームおおさか」に戻っての開催。コロナの状況もあってギリギリまで変更や中止の可能性は拭えませんので、公式情報をマメにチェックしながら期待して待ちましょう!