外気温はだいぶ冷え込んできた今日このごろですが、多肉植物イベント界隈は冷えるどころかますます熱くなってきているこの季節。ここ関西で昨年開催されて大いに盛り上がった多肉イベント「BOTANICAL BOTANICAL」が今年もやってくる!とのことですので、次回イベント開催を指折り数えつつ、前回の振り返りレポートをさせていただきます。
……とは? と語るほど詳しくないのでこのあとのフォトレポートを見てくれ!で終わりにしたいところですが、一言でいうと、「SNSを賑わしているイマドキの多肉植物やグッズに、ここ関西で出会えるイベント」といった感じ。やはり流行の中心地は首都圏。単純に人口比でも、それによって醸し出される創造力でも、そもそも大阪なんて「シュッと※」しようがないという土地柄(笑)でも、圧倒的に首都圏。我々関西勢はふだんそれを遠目に眺めることしかできませんが、そんな憧れのあれこれがわざわざ遠く離れたこの地にやってきてくださるというのであれば、我々全員でそれを手厚く歓迎するのはもはや義務であります。
「首都圏のモノがそのまま関西に」というのは間違いではなく、もともと千駄ヶ谷で開催されたイベントの関西出張版です。根っこから首都圏。イベントは基本的に「サイトスペシフィック=その土地に根ざして土地の特性を活かす」というコンセプトが多いので、意外とこういう越境出張イベントって少ないんですよね。貴重です。
※「シュッとしてる」……関西弁。「すらっとしている」「背が高い」「スマート」「清潔感がある」「スタイリッシュ」「男前」など、主にイケメン男性を形容するときの言葉(出典:dヒッツ)。暗に「東京方面の文化」をある種のヒガミから揶揄するときにも使用される。
百聞は一見にしかず。
やはり「これかっこいいぜ」系の植物がメインでエケベリアなどはありません……。
3Dプリント鉢特集で紹介したことのあるPlants Greedさんと、以前のコラム「鉢コレクション」で紹介した興誠さん作品。
他のイベントでは見られないシステムがあったので、予習の意味も込めて紹介します。
まずお会計が、出展ブースごとではなく「レジで一括」でした。各ブースでは伝票を書いてもらってまとめてレジに持っていき、あとで会計済みの伝票と現物を交換する流れ。各ブースでの会計がスムーズになるのと、各ブースごとに支払い方法が対応してたりしなかったりするのを木にしなくて良いことと、買ったものを持ってあるかなくても良いのがメリット。逆に混雑時にどういうオペレーションになるのか、混乱はないのかはちょっと気になります。
良いサービスだと思ったのが、パッキングコーナーがあること。パッキングをセルフにすることでブースごとの作業が軽減されてスムーズになるというですね。しかも紙袋やダンボールも含め資材はすべて無料。これは会場とは別フロアのお帰り口の途中にあるのでここで混雑しても会場に影響がないのも良く考えられています。気になったのはお帰り口まで持っていけないほど買った場合はどうするのか?それと事前に「こういうのがあります」と来場者みんながわかっているかどうか、ですね。
このイベントの個人的な唯一の難点はアクセス。大阪市内からは千里中央駅まで行けば比較的スムーズにバスに乗り換えできるようなのですが、我らが北摂方面からは電車が通ってなくてバスの乗車時間もながければ本数も少ないしバス停も遠い。前回はかなりそこで時間を浪費した気がします。
車は about her. さんの駐車スペースが通りを挟んだ向かいにあるそうです(詳細未確認)。店舗前の駐車場はイベントで使用しているので台数はふだんより少なくなりそう。
といろいろ考えて、たぶん今回はチャリで行くことになりそうです。
みなさんはどうやって行ってるんでしょうか?
会場があるところは古くからの問屋街のようで、大きな倉庫ビルが立ち並ぶ一方、パッと見では「なにもないところ」と思いがち。でもここ「about her.」があるように、古い倉庫街だからそこを改装してアトリエや店舗にしている隠れおしゃれスポットがいくつかあります。
SQUARE FURNITURE COFFEE STAND。ソリッドでかっこいい家具を制作されているスクエアファニチャーさんのカフェ。サンドイッチやワンプレートランチなど。いつかうちの植物棚を作ってもらいたいなぁ。
ポパンクールカフェ箕面本店。たくさんのグリーンとレトロシャビーなアンティークに囲まれたおしゃれカフェ。真似したいインテリアのヒントがたくさん!
CAFE Rico。ボリューミーなハンバーガーとグリルチキンが堪能できるカフェレストラン。マスタードソースと相性のいいチキンとカリカリのフレンチフライが美味しくて、結構なボリュームでしたがあっという間に完食。インド系のシェフさんが気さくに英語で話しかけてくるし、奥でスタッフさんたちは英語でやり取りしてるので、ここだけニューヨークにワープしたような雰囲気(その英語環境を活かして英会話料理教室もやっているそうです)。
自分がオンライン専業でやらせていただいていてアレですが、やっぱりSNSで流れてくるものを「リアルで」見れるというのは貴重な機会です。今後も色んなイベントに潜入して勉強していきたいと思います。