• Twitter
  • Instagram
  • Facebook
  • greensnap

PUKUBOOK Succulent picture book

2021.9.17 なぜ個人が趣味で限定ショップをやるのか?! 限定ショップのアイテム紹介と最近の物販ビジネスの大きな変化

いよいよ残すところあと1週間。9月24日(金)から期間限定ショップをスタートします。だから販売予定のアイテムを紹介しよう!と思って書き始めたら「なんでそれをPUKUBOOKの期間限定ショップで販売するのか?」というふつうに買い物する上では一番どーでもいい情報から始まって、ついには最近の物販ビジネスはすごいことになってるんだよ!とさらにどーでもいい話に脱線してしまった記事を、消すのももったいないのでそのまま公開しておきます。多肉植物とは全然関係ない話に聞こえますが、最近は趣味から「多肉植物販売」を始められる方も多いけどそれはなぜか?という話と近いのではないでしょうか。

Solid Square Pot

ニュータイプ角ポット

前回の期間限定ショップでいろいろと販売させていただきましたが、その中で意外と大好評だったのがこのプラポットシリーズです。特にブルーやイエローといったポップなカラバリに多くの反響をいただきました。最初は意外と思ったんですが、理由を考えるとかんたんで、こんなポップなカラバリのプラポットってまず見かけないですよね? それって需要がないからでは?と思ってしまいがちですが、単価の安いプラポットを市場に流通させて利益を得ようとしたら数万人単位の需要が必要で、たしかにそんな需要はないから流通しないっていうだけ。でも「欲しい!」っていう人はいるんです。そりゃ数万人もいないかもしれませんが、僕は欲しい。私も欲しい。欲しい人がいるなら、どれだけ少なくても、お届けしましょう。それが僕にはできます。

中国は日本と違って派手なカラーを好む文化なので(たぶん笑)こんなポップカラーの商品がたくさん流通しています。日本にもいくつか入ってきていてAmazonでも買えるものはありますが、買えるものをひと通り見たけどいまいち垢抜けないデザインのものが多い印象です。その中でこの「Solid Square Pot」はまだ日本に入ってきていないだけでなく、ビシッと角の立った八角形の断面と、裾に向かってキュッとすぼまったフォルムがクールなデザインで、日本でよく見かける丸みのあるプラポットたちとも一線を画している良いデザインだと思います。並べて使うとよりクールな印象が強調されます。

ニュータイプ角ポットで統一したトレイ

今回は、ポップカラーの好評を受けて、前回なかった「パープル」を新しくお取り寄せしてみました。この業界では見慣れないレアカラーです。ぜひこの機会にお試しいただければと思います。

Solid Square Pot Purple

#ちなみに、本来の特徴、つまり他の類似のプラポットとの大きな違いは「肉厚で丈夫なこと」です。踏んだくらいでは壊れません。もともとこの商品には特に名前がなかったのですが、その丈夫なイメージを含めて「Solid Square Pot」と勝手に命名してみました。ここだけの呼び名です。

Solid Square Pot 2021年9月24日(金) 販売開始
ビシッと角の立ったエッジと、底に向かってキュッと細くなる角錐台型がクールなプラポット...

多肉植物ツールセット

多肉植物ツールセット ブロワ/水差し/土入れ/霧吹き
多肉植物ツールセット ミニシャベルセット/ミニ土入れ/苗押さえ/穴あけ/刷毛/ピンセット/ハサミ

プラポットに気を良くして「他にも面白そうなアイテムはないかなー」と探していて出会ったのがこの「多肉植物専用ツールセット」です。

植物栽培ツールではなくて、多肉植物栽培に特化しているのが面白いと思いませんか? 土入れや霧吹きは園芸ツールの定番ですが、ピンセットは多肉アレンジに必須アイテムだし、ブロアーや刷毛なんかはそもそも園芸用品じゃないのにしれっと入っているところなんか「多肉アレンジしたいひとの気持ちをよくわかってる!」と感心してしまいます。植え替えのときにつかう「苗押さえ」や「穴あけ」なんて初めて見ました。

こんな商品がプラスチック製品として安価に大量に流通している中国市場。もともと人口が多いのもありますが、中国の多肉人口は想像以上に多く、多肉文化は日本よりもずっと成熟していて先を行っているんじゃないかと思わされます。

ちなみに、同じようなツールセットは日本のAmazonでも買えます。が、当初はクールな「オールブラックセット」がなかったのでお取り寄せしたものです。その後ブラックセットも販売開始されたので、このアイテムの販売は今回限りになるかもしれません。それか、この中から本当に必要なアイテムか、他では手に入れにくいアイテムだけに厳選した手頃な価格のセットにできたら再販する価値はあるかもしれない、と思っています。

多肉植物ツールセット 2021年9月24日(金) 販売開始 数量限定
必要なのに、揃えるのが意外と大変なのが道具たち。そんな多肉植物栽培に役立つ道具が14種もパックされたツールセットです。今回限りの限定販売です。

いま世の中に起きている「流通」の変化

物販というのがビジネスである以上、「売れそうなもの」というか「十分な利益が出そうなもの」を売ろうとするのが常識です。利益というのは「価格✕販売数ーコスト」なので、世の中に流通している商品っていうのは、価格は安いけどたくさんの人が買ってくれる売りやすいものか、ごく限られた人しか必要としない価格の高いものしか流通しません。つまり、安くて、需要が見込めなくて、手間のかかるものは流通しないってこと。低価格アイテムには「需要」と「手間」の2つの分厚い壁があります。

IKEAやH&Mは「需要」は流行のファッションを追いかけるマーケティングやおしゃれなイメージを流布する広報やブランディングで掘り起こし、「手間」は徹底した製造と流通の効率化でコストを抑えることで突破するビジネスモデルです。ちょっと乱暴にくくりますが、低価格商品を武器にビジネス展開している企業はだいたいやっていることは同じです。

けど、最近になってこの2つの壁が崩れようとしています。「手間」の壁はもちろん、インターネットとITによる革命です。AmazonやアリババといったグローバルIT企業の革新的技術によって、IKEAのような巨大な企業が莫大な投資をして築いてきた効率的な物流網が、なんと僕みたいな素人でもパソコンひとつで使えるようになっています。Eメールが送れるという情報流通じゃなくて、中国からモノが届くと行った物理的な流通がまるでEメールみたいになっているのがすごいところ。まるでテレポーテーション装置が発明されたみたいです。

もう1つの壁「需要」ですが、これは逆に「需要がなくても大丈夫」と壁自体が小さくなりました。つまりIKEAのような巨大企業だったら大きな売上が必要だけど、いまはもう物販するのに巨大企業は必要なくて個人でできちゃうので、必要な売上がむちゃくちゃ小さくなったんです。安くて、数が売れなくても、食っていける。さらにいうと、僕みたいに「趣味で」やってる人すらいます。安くて、数が売れなくて、それで食っていけなくても、なんと問題ない、大丈夫。

僕がこうして限定ショップと称して物販をやっている理由の1つには、こうした世の中の変化が面白くて乗っかっているというのもあります。もちろん、こうして「趣味で」物販をすれば、ビジネスで物販をしている人ではなかなか手を出しにくい新しいアイテムを紹介することができるっていうのも大きな理由です。(なので他の人がバリバリ売っているものを僕も売ってやる!とは思わないのです……)また、同じように趣味から商売を始めたいと思っている人の参考になればという思いもあります。

こんな趣味のショップが今後どこへ向かうのか。やってる本人すらわからない気ままなショップですが、これからもここにしかない面白アイテムをいろいろ紹介していけたらと思いながらゆるゆると続けていこうと思います。個人が趣味でやっている限定ショップにご期待ください。

コメントはSNSで!

  • Twitter
  • Instagram
  • Facebook
  • greensnap

記事のご感想など、SNSでいただけると、
とても嬉しいです!
お返事も書かせていただきます!

RELATED ARTICLE関連記事