今回は小ネタです。この秋から本格的に始めた多肉図鑑の多肉植物屋さんこと「PUKUBOOK SUCCULENTS」もおかげさまでたくさんの方にご利用いただき、たくさんのゆうパックと四種便をお届けさせていただきました(みなさまからお預かりした軍資金でこの冬にPUKUBOOKにゴージャス多肉がたくさん届き、ご紹介することができます。ご期待ください)。
その「四種便」を受け取った方からときどきこんな嬉しいメッセージをいただきます。「なにこの箱!」「驚いた」「浮いてる!」と。「浮いてる」って何よ(笑)
今日はそんな謎多きオリジナル四種便ボックスのお話です。
以前に「四種便の送り方」というマニュアル的なコラムを書かせていただきましたが、四種便の基本ルールは「中身が見えること」です。植物を送るときだけ割引になるルールなので、中身がちゃんと植物かどうかを局員さんが確認できないとダメ、と。
なので四種便を送るときはみなさんいろんな工夫をされていますよね。箱に穴を開けたり、蓋を閉じずフィルムを貼ったり、ティッシュボックスを使ったり、お弁当用の透明プラスチックパックを使ったり、ペットボトルを半分に切ってテープで張り直したりという例も見かけました。
僕自身もいろいろ考えました。しかもPUKUBOOK SUCCULENTSともなると、それなりの数をこなす必要があります。箱に穴を開けるのすらめんどくさい(切るだけじゃなくて、切ったところから植物が見えるように位置を工夫しないといけなかったり)。
もっと早く!サクッと!
包んで詰めるだけで完成する四種便ボックスはできないのか?
で、行き着いたのがコレ。
箱 → 透明
緩衝材 → 透明
シール → 透明
はい。「中身が見える箱」じゃなくて「中身しか見えない箱」です(笑)
もちろん透明なだけじゃなくてちゃんと機能性も優れていて、特に緩衝材として使う透明セロハンシートはしっかり固さのあるシートなのでこれで多肉植物を包んで箱に入れるとしっかり固定されて動かなくなるんです。Amazonで使ってる梱包用紙と同じような感じ。ほかに梱包材が要らないので包んで詰めるまで大幅スピードアップ。また透明シールも、1枚貼るだけでしっかり封ができてキレイなので、セロテープやPPテープより早いし安っぽくならない。
#強いて言えば外箱のクリアボックスは梱包用ボックスじゃないので、大量のハガキの下敷きにされる(普通郵便物扱いなのであり得る)と潰れるかもしれないこと。今のところ「潰れた」という報告はいただいていませんけど。ドキドキ。
コスト、梱包スピード、そして美しさ。
コレに勝てる四種便ボックスがあったら教えていただきたい!
まさに「ぼくがかんがえたさいきょうの」四種便ボックスです。
#「ぼくがかんがえたさいきょうの」はもともと、基本ルールをガン無視して自分の好きな最強設定で描くチビっ子たちの夢の絵に添えられていたキャッチコピーで、世の中のルール的には何か破綻しているかもしれないけど、これが自分の夢と理想を追求した完成形なんだ!という思いが込められています(笑)
この最強の四種便ボックスですが、実現しようとすると意外と大変です。
特にさきほど「コスト」と言ったところ。
クリアボックスはギフト商材として流通していて、例えばストア・エキスプレスさんだと7.5cmの立方体サイズで10枚1,188円(@118円)。モノタロウさんで9.5cmが20枚3,690円(@184円)。な、なんだと……。箱だけで100円超えるだと……?!
みんな大好き アマゾンさん でも9cm立方体サイズで30枚1,749円(@58.3円)。だいぶ現実的だけど、箱だけでコレだから、なかなか厳しい。しかもよく使うサイズは10cmで、たまに12cm欲しいのでちょっと小さい。
そもそもセロハンシートがどういうところにいけば買えるのかも謎ですが、ググって見つけられるのはアスクルで30枚1,320円(@44円)。あの……。ほぼ「ゴミ」と同じような使い方をしようとしてるんでこの値段はちょっと……(汗)
梱包資材のシモジマさんだと500枚で2,640円(@5.3円)。かなり現実的。とはいえ、500枚も使います?(笑)
透明シールはありますよね。アマゾンで500枚1,516円(@3円)っと。
ってこれ。単純に合計すると1箱あたり66円かかるってことですよね。うーむ。セリアに行けば透明じゃないけど使えそうなダンボールギフトボックスが2コ110円だったり、小さいけど透明カバー付きのもっとおしゃれなギフトボックスが1個110円で買えるので、そっちのほうが良く思えてきちゃうコストですよね。
こういうときに僕が良く利用するのが「工場直売」です。工場って言ってももちろん日本ではなく、世界の工場「中国」です。たまたま「PUKUBOOK COLLECTION」のアイテムを中国からお取り寄せしているルートがあるので、こういう業務用品も直接中国から取り寄せることができます。
そんな言葉も品質もよくわからない中国工場のカタログサイトをうろうろ探し回り、お取り寄せしてみたり、試したりしてみたりと試行錯誤と重ねた結果完成したのが今回の「最強の四種便ボックス」です。そのコストはだいたい1個40円くらい。「コストも最強」と書いた理由はコレです。
そんな「最強の四種便ボックス」ですが、ここに書いたようにカンタンに真似できるものじゃないのが惜しいところです。個人的に、自分がイイ!!と思ったものはどんどん真似していただきたく、こうしていつもコラムに書いているのですが、今回のボックスは真似しようと思っても材料を揃えるのが大変だし高くついちゃいます。なので試しに、「そのまんま真似できるセット」を作ってみました。
申し訳ありませんが「セット組するコスト」や「ヤマト倉庫に送るコスト」や「そこから発送処理する手数料」などがかかりますので1個40円という原価ではお届けできませんが、自分で揃えるよりは安くカンタンに揃えられますので、やってみたいという方はぜひポチっていただければと思います。
こういうと怒られちゃうかもしれませんが「PUKUBOOK SUCCULENTS」は趣味で運営しているお店です。「お店屋さんごっこ」と言う事もあります。それは決して、プロ意識がないとか、適当に手を抜いてやってるわけではないし、利益を追求していないから不当に安くして競争を阻害しているということもありません(運営資金を稼ぐことが目的ですし、バイトさんや社員さんを養ったり自分が食っていけるほどの利益はちゃんといただいています。マジメにお店屋さんをやっています。ただ稼働時間が短く物量が少ないので趣味程度のお金しか回してないと言うだけ)。
「趣味のお店です」というときの真意は、いろいろ試してみて得られたノウハウや経験は惜しげなくコラムネタにしてシェアしちゃいますよーといった意味です。目的はお金よりもネタ。それを独り占めする気も、その必要もないということ。
こうしたコラムネタのために、今後も「お店やさんごっこ」を頑張っていこうと思います!