ちょうど桜が満開の今日このごろ、多肉植物ガーデンにもたくさんの花が咲く季節です。もちろん一部はぜんぜん違う季節に咲くこともありますが、今回はそれも含めて多肉植物のいろんな花を紹介していきたいと思います。ふだんは咲いていないことが多く、草姿でセレクトされる多肉植物を「花」で選んでみてはいかがでしょうか。
前回の「エケベリアの花特集」はこちらです。
「サボテンの花」というと某テレビドラマを連想する世代ではありますが、その歌詞にもあるようにサボテンはそのふだんの姿からは意外なほど大きくかわいい花を咲かせて季節の移り変わりを感じさせてくれます。
それがサボテンということを意識することなく「ゴージャスな花が美しい植物」として「月下美人」や「シャコバサボテン」が花屋さんや植物園で人気を集めています。
カランコエはそのまま「カランコエ」という名前で花屋さんで売られているくらい、花が見事な品種があります。品種改良もさかんで色や咲き方がいろいろあります。
前回は「エケベリアの花特集」をやっているので、今回はその中の特徴的なコと、そこに掲載していないこの1年で集めたエケベリアの花を紹介します。
クラッスラやセダムは小さい花をたくさん密集させて咲かせるコが多いです。
アエオニウムはどことなく宇宙船感のある花。センペルビブムも血縁が近いようで似たような花を咲かせます。
アロエの王様といえば……日本の軒先で最もよく見かけるのはキダチアロエですが、それは赤い花を咲かせます。こんな黄色い花ってあまり見たことありませんよね。
アロエに近いガステリアはその属名が「胃袋形の花」を意味するように、胃袋のカタチをしています。花が咲くとピンクのグラデーションがかわいいので「胃袋」なんて名前には着目しないで上げてほしいなぁと思うところ。
まるで植物と思えない「エアプランツ」が生長するだけでも驚きますが、花を咲かせるとさらにビックリします。大きくなるだけでなく増える気なのかと。ちゃんと生命だということですね。
いわゆる「メセン」と言われるものはこんなツヤ感のある細い花びらを広げる色とりどりの花を咲かせます。故郷のナマクアランドは乾季はなにもない荒野なのに季節が来ると地平線の彼方まで一面が花で埋め尽くされるそうで、「奇跡の花園」と呼ばれて観光資源になっています。
ハオルチアの花は基本的にどのコもほとんど同じ花を咲かせます。
他にもこんな個性豊かな花たちを見ることができます。
PUKUBOOKはオンライン図鑑なんだから、花の画像で検索できたらいいよね!というわけでサクッと実装されている「花画像検索機能」を再度ご紹介させていただきます。
この検索ボックスからキーワード検索すると花画像がある種だけ一覧できます。世界で唯一の「多肉植物の花図鑑」の完成です!
多肉植物と言うと基本的にその個性豊かな「草姿」が注目されていますが、逆に期待されていないからこそ、かわいい花やゴージャスな花が咲いたときに、驚きと感動を覚えます。花は元気じゃないと咲きません。元気で健康的な株を作り込めているというふだんの管理に対するごほうびのように思うと、その喜びもひとしおではないでしょうか?