植物と言ったら緑色。そんな常識が、多肉植物の世界では通用しません。
白、ペールブルー、パープル、ピンク、ブラック。そこには自然が創り出した想像を超える多彩な世界が広がっています。それはもちろん、厳しい自然環境を生き抜くための進化。つまり生き残るために何万年もかけて試行錯誤を繰り返した結果という、人間の時間スケールを遥かに超えた世界を想像させるアートの世界でもあります。
そんな多肉植物たちをカラー別にピックアップしてみました。なるべく手に入りやすい品種を選んでいますので、コレクションや寄植えの参考にしていただければと思います。
植物本来の色はグリーンですが、多肉植物は強い日差しと乾燥を避けるために白いワックスやトリコームあるいは刺で覆って、白っぽく見えるものが多いです。白はシンプルに光を多く散乱して熱の吸収を避ける色ですが、光り輝いて見える明るい色は多肉ガーデンを高貴で神聖なものにさえ見せてくれます。
多肉植物としては意外と見つけにくいオーソドックスなグリーンカラー。葉緑素の濃さによって明るさが変わってきます。
もともとのグリーンカラーに赤がブレンドされるとパープル系カラーになります。そのバランスによって色味が変わり、ホワイトワックスが加わって明るさが変わります。ブラックに見える多肉植物はほとんど「とても色が深いパープル」です。
赤い色素があるのにグリーンが無くなると白✕赤でピンク色に。紅葉期によく見かける色です。
グリーンよりも赤い色素が強く出るとレッド系に色づきます。紅葉期によく見かける色です。
秋の山々を思い浮かべていただけるとわかりやすいのですが、植物の紅葉の色は赤と黄色に大別されます。その黄色い色素が強く出るとイエローになります。
意外とレアなのがオレンジです。赤い色素と黄色い色素を混ぜればいいんじゃない?と思うかもしれませんが2色同時に生成する機能は植物には無いのかも。グリーンがほどよく薄まって黄緑色やアイボリーになったところに程よく赤が入るとオレンジ色になります。
実はPUKUBOOKには開発初期から「カラー別に検索する機能」が備わっているのですが、精度がイマイチで検索機能としては公開していません(元々は「その色の写真」を検索する機能なのです)。そんな中途半端な機能で良ければ下記にリンクしておくので使ってみてください。
明るいブルーグレイ
ブルーグレイ
暗いブルーグレイ
明るいグリーン
暗いグリーン
明るいパープル
暗いパープル
ブラック
ピンク
レッド
イエロー
オレンジ
ていうか「エケベリア ブラック」といったキーワードで検索するほうが(数は少ないけど)目的のものが見つかりやすいかもしれません。