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PUKUBOOK Succulent picture book

2021.5.9 バラみたいでかわいい! 多肉植物「エケベリア」の魅力とは?

まるでバラの花が地面から生えたような、花のようなフォルムがかわいい多肉植物がこの「エケベリア」。

そのフォルムやカラーバリエーションの豊富さで人気がとても高く、米国、ヨーロッパ、韓国などで品種改良が盛んに行われて、むちゃくちゃたくさんの品種が流通し美を競っています。

ここではその「エケベリア」について、改めて解説するとともに、テーマ別の人気種をご紹介していきます。

エケベリアとは

セクンダの自生地での様子(メキシコ)

そのほとんどがメキシコが原産で(ストリクチフローラだけ米国南部)、砂漠というよりもわりと草木の茂る森や草地の影に植わっていることが多く、直射日光がガンガン当たるところよりもマイルドな光の中で、年がら年中カラッカラではなく雨季にはしっかり雨が降るような、そんな環境が得意な多肉植物です。

Echeveria という属名は、18世紀に活躍したメキシコのボタニカルアーティスト Atanasio Echeverría y Godoy(Rが2つある) に由来しています。1828年にスイスの植物学者 Augustin Pyramus de Candolle によって考案されました。エチェベリア氏は1787年から16年間、スペインからメキシコに派遣された科学研究グループのなかで新種の植物の絵を描くために雇われていて、その記録の大部分は失われてしまったけど、後に「La Real Expición Botánica a Nueva España」という全12巻の図鑑にまとめられているそうです。

当時は4種しかなかったエケベリア属。しかしその後多数の新種も発見され、ヨーロッパに持ち込まれた美しいエケベリアたちはたちまち人気になり、交配も行われてますます種類や魅力を増し、現在に至ります。

エケベリアの魅力とは

ところでエケベリアの魅力ってなんですか?
多肉植物の大先輩たちである、PUKUBOOKの読者様に伺ってみました。

(※2020年12月に実施した読者アンケートをベースに構成しています)

ロゼットがかわいい
  • 薔薇の花のようにきれいで可愛らしいところが好きです。
  • 元々薔薇が大好きで、似ていたこと。
  • バラのような綺麗なロゼット
  • 花のような形と華やかさ
  • 花のように美しく癒されます。
  • 規則的な葉の並びが大好きです。
ツメやフォルムがかわいい
桃太郎
  • かっこいい爪の感じ、コロンとした可愛さ。
紅葉がかわいい
イブニングドレス 1月
イブニングドレス 6月
  • 紅葉すると可愛くなる。
  • 紅葉すると別の個体のようになるところ。
種類が多くてかわいい
原種も多いしハイブリッドも多い
  • エケベリアの種類の豊富さ。
  • 単にエケベリアといっても見た目もそれぞれで完全に沼にハマってます。
  • 同じ種でもその子によって顔付きが違う所が魅力的。
寄植えがかわいい
  • 寄せ植えにする事も多いです。
  • 増えた株などで寄せ植えもしています。
  • 寄せ植え教室で出会った子を葉挿しで増やしたのがきっかけ。
単体でもかわいい
ラミレーテの単体植え
  • 単品の鉢植えでリビング、玄関、外玄関の周りに多肉だけで80鉢ほどあります。
  • 寄植えもするけど単体のほうが管理が楽。単体でも様になるのがいいですね。
その他
出典 flic.kr
エケベリアの花

ホワイトパウダーをまとった植物離れした色白美肌、春に咲き誇るすずらんのような花、また、交配で自分だけの品種が作れるといった上級者らしいご意見もありました。

まさに「語り尽くせない」魅力たっぷりの多肉植物ですね。

エケベリアの近縁属と違い

エケベリアの特集なのでその特徴をはっきりさせるため、あえて「近い属」との違いをまとめてみます。

パキフィツム

エケベリア ラウイのように葉っぱが棍棒のようにまんまるになるのが超絶かわいいグループです。生長すると茎が伸びて幹立ちするコがほとんど。それ以外はエケベリアとよく似た生態です。ここに並べた属の中ではいちばんエケベリアに近い属です。

出典 flic.kr
むっちりぷっくりまんまるの葉っぱがキュートなパキフィツム。見たまんま「肉厚の植物」が名の由来。メキシコにお住まい。エ...
グラプトペタルム

ロゼットは似ているけどエケベリアよりはシンプルなフォルムで、茎を伸ばして垂れ下がる「ほふくタイプ」になるのと、星型の上向きの花が大きな違いです(セダムに近い)。

多肉普及率は実はトップクラス。街の花壇でも見かけるくらい日本の環境によく馴染む丈夫さと手軽さで人気のコたちです。
セダム

スアベオレンスのように「エケベリアよりも美しい」と言われる種もいますが、その多くは葉っぱの細い「ほふくタイプ」で生態も異なります。寄植えでエケベリアを引き立てる名脇役として活躍することが多いです。

出典 flic.kr
葉っぱは小さく背丈も低いけど、成長も早くどんどん延びて拡がっていくため、グランドカバーとしても使われます。そのイメー...
ダドレア

ホワイトパウダーに厚く覆われていて美しさに定評のあるグループ。遠目には似ているけど生態はだいぶ違っていて、値段もお高めなコが多く、上級者向け。生息域はエケベリアよりもやや北寄りで、メキシコ北部から米国カリフォルニアの内陸から離島あたり。

出典 flic.kr
吸い込まれるような純白のボディ。その厚くワックスに覆われたなめらか美肌がダドレアのアイコン。エケベリアの本拠地メキシ...
センペルビブム・ロスラリア

エケベリアがメキシコの温暖な乾燥地に適用したのに対し、ロスラリアやセンペルはヨーロッパ山間部の極寒地帯がホーム。葉牡丹のようにロゼットの真ん中からドバっと花を咲かせるのと、花が咲いた株は枯れるのと、そのためよくオフセットを出して増えまくるという大きな違いがあります。(同じオフセットで増えるプロリフィカというエケベリアもいます)

故郷がヨーロッパアルプスの高原なので、砂漠や南国出身の多肉さんと違い、なんとなくヨーロピアンな雰囲気。その雰囲気は偽...
エケベリア? いえいえ、オフセットで増え、まんまるコロニーを作り、凍りつくような極寒に耐え、ヨーロッパからヒマラヤにか...
オロスタキス

ロスラリアよりはエケベリアに近い見た目ですが、生態としてはロスラリアに近いグループで、アジア圏が主な生息地(日本にもいます)。オフセットで増える(増えまくる)のと、葉牡丹みたいな花がロスラリアっぽいです。

ぱっと見は葉っぱの薄いエケベリア。でもガンガン子株を飛ばして増えまくるその繁殖力は多肉トップクラス。日本にもお住まい...
アエオニウム

アフリカ北西部の離島「カナリ―諸島」のみに生息する個性派で、センペルに近い種。ほとんどが木立性。小型タイプはエケベリアに似ているけど、ツヤ感のあるエッジがシャープなのでよりハードな印象です。

出典 flic.kr
膝丈くらいに木立ちした先にパッとロゼットを咲かせる、ひまわりのような姿で、多肉ガーデンでは主役クラスの存在感。夏に弱...

エケベリアの人気種

それではそんな魅力たくさん、種類たくさんのエケベリアの中から、いくつか代表的な種をご紹介いたします。けどそこはPUKUBOOK。単に僕の好みで選んだりせず、データ集計したものをベースにしてピックアップしてみました。

はいはい、ランキングと検索で……ってこれ、いつでも誰でも見れるネタやんか。

どきっ

みんな大好き 人気の普及種

まず何から始めたらいいの?そんな初心者の方にオススメの「エケベリアといえばまずこれ」的な普及種です。ホームセンターや100円ショップでも手に入るので、失敗を恐れずとりあえず育ててみて、うまく付き合えるかトライしてみてください。

桃太郎 ツメがピンクに色づく丸っこいフォルム。「エケベリアといえばまずこれ」な代表的選手。
花うらら(プリドニス) 縁取りが全体的に赤っぽく色づく、やや渋めトーンのロゼットが上品で愛らしいコ。
七福神 薄めの丸い大きめの葉っぱと、茎を伸ばしながら子株をもりもり出して群生する、若々しさとボリューム感が魅了的なコ。
ローラ 先がちょんととがった、密で小さなロゼット。カラーも冬にほんのりピンクになるだけの年中ペールトーンで上品です。
静夜 三角形の葉っぱを蜜にまとってコロンとしたフォルムになるわかいいコ。爪の先がツンと赤い以外はペールグリーンのワントーン。
パールフォンニュルンベルグ 薄紫色の大きめ葉っぱが特徴の、歴史ある著名な品種。ドイツ生まれ。
トップシータービー 葉っぱが反り返ってユリの紋章のようになるゴージャスなルックス。
ハムシー ベロアのような微毛に覆われながら赤く色づく、レッドカーペットのような高貴な品種。幹を高く伸ばします。

知る人ぞ知る上級者向け

だいたい育て方もわかってきた!
ホームセンターでよく見かけるコじゃない、ちょっとだけ人と違うものにチャンレンジしてみたい。
そんなあなたにオススメの、ちょっとだけドヤれる「有名だけどあまり普及していない」コを紹介します。

チワワエンシス 桃太郎のお母様。ちょっと小ぶりです。桃太郎があまりに著名なので「これ桃太郎ちゃうで」と言いたい。名前もかわいい。
ラウイ エケベリアの伝説的美女。女神レベル。お高いので手に入れにくいですが、手に入ってしまえば丈夫で育てやすいコです。
カンテ エケベリアの真の女王。誰もが知る美しい種ですが、お高い上に育てにくく増やしにくい上級者向けのコです。
エボニー 名前はよく聞くしホームセンターでも見かけますが「本物のエボニーか?」と言い出すと闇に包まれるマニア向けアイテム。
ザラゴーサ 黒くツンとしたツメがかっこいい人気種。エボニー同様「真のザラゴーザとは?」と問い出すと沼にハマるマニア向けアイテム。
ざわわ 著名な作出家「おらいさん」が手掛けるハイブリッドの代表種。その界隈でコアな人気があって、有名な割に手に入れるのが困難です。手に入れてドヤりたい!

人気急上昇中の韓国苗

交配が盛んで、毎日のように新しい品種がリリースされる「韓国苗」。ちょっとお高いし、何かに似たコが多くて何をどう選んだらいいのかわからない……。そんなかたのために、最新品種ではなく十分な期間が経って「確かに他にはない美しさだ」と高い評価を得ている韓国種の代表選手をいくつかピックアップしました。

カリビアンブルー 細長い葉っぱは白さと透明感を兼ね備えていて、紅葉期のピンクはとびきりのかわいらしさ
ウォーターリリー 葉先がピンクに色づくやわらかなカラーとフォルムがかわいらしいコ
ピンクシャンペーン ウォーターマークがはいるトリマネンシス系の個性派
モノケロティス 大和錦系のハイブリッドで白いストライプが大胆に入る斑入りタイプが特急の美しさ

韓国産ハイブリッドは全体的にふんわりやわらかかわいいコが多い印象です。今も日々たくさんの新種がリリースされているので要注目。PUKUBOOKでも検索してみてください。
※韓国産ではないものも含みます。

「韓国 エケベリア」をPUKUBOOKで検索

アルトマンプランツ

エケベリアハイブリッドといえば、今も昔もトップクラスの種数をリリースしているメジャー農園がカリフォルニアの「アルトマンプランツ」と作出者のルネ・オコンネルさん。その代表種をご紹介します。

ネオンブレーカーズ ホームセンターでもよく見かける代表的普及種。冬にどこまで赤く染められるかが腕の見せどころ
ダスティローズ こちらもよく見かける種。くすんだ紫色の大型ロゼットでインパクト大
キュービックフロスト 下のスワンレイクを親に持つ、反り返った葉っぱが個性的なハイブリッド
ハッピー ワインレッドのダークトーンカラーで子株群生するコ
アークティックアイス 白さ際立つハイブリッド。アルバよりもずっと白い印象
白鳥の湖(ドップラー) 反り返った葉っぱのオリジナル。エッジがするどく悪魔的なカッコよさ

アルトマンプランツの掲載種をすべてチェック

韓国ハイブリッドと違い、全体的に色やカタチがはっきりパッキリしたコが多い印象です。

アルトマンプランツはグリーンルームさん(旧ブロメリアギフさん)が直接ライセンス契約して生産し、ホームセンターにも出荷しているのでそれと知らずに目にする機会も多いです。是非チェックしてみてください。

まとめ

「エケベリアだけでも本が書ける」というのは事実で本当にエケベリア専門書が書店に並んでいます(他の属には真似できない……)のでまだまだ語り足りないことばかり。また改めて、よりコアな特集を組んだり、逆に書店じゃやらない他の属の特集も組んでいきたいと思います。

多肉の中でトップクラスの人気を誇るエケベリア。「ロゼット」の名の通り、放射状につける葉っぱがまるでバラの花。たくさん...

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