「サボテンすら枯らしちゃう」なんて言い回しは植物管理が不得手な人を表す慣用句にすらなっている感がありますが(大丈夫、サボテンはよく枯れます)、このたび、そんな人でも絶対に枯らすことがない無敵の多肉植物が発売されました!
それが「レゴ ボタニカルコレクション 多肉植物」。
まるでPUKUBOOKのために企画発売されたようなこの新商品。さっそくポチって組み立てて遊んでみたのでレポートさせていただきます。
子供のおもちゃの代名詞ですらある「レゴ」には大人になっても遊び心を忘れない人のための「大人向けのレゴ」があって、フィギュア、建築、サイエンス、アートなどをテーマに、パーツ数が多く(高い!)ディテールが細かくリアリティがあり、部屋に飾っても様になるいろんなモデルが発売されています。
「ボタニカルコレクション」はその中で、観賞用植物をフィーチャーしたシリーズ。生きた植物をプラスチックのレゴブロックで再現するという斬新な試みで、今まで、ブーケ、ストレリチア、盆栽と発売。そして2022年の5月1日に満を持してシリーズ4作目としてリリースされたのがこの「多肉植物」(5作目の「胡蝶蘭」と同時発売)。
ちなみにパッケージはローカライズされていなくて日本語が一切ありませんが、組立説明にはそもそも言葉による説明が一切ないので英語が読めなくても大丈夫です。
デザイナーの Anderson Ward Grubb さんは多肉植物たちの本拠地である南カリフォルニア出身。「友人はみんな多肉植物を管理するのが上手ですが、あいにく私はそのような才能に恵まれませんでした。だからこそ、故郷に貢献できるこのレゴセットは夢のようなプロジェクトでした」というコメントが掲載されていました。
まずこの「レゴ 多肉植物」の最大の特徴として抑えておきたいのが、完全に独立した多肉植物が9個セットになったものというところで、パッケージとマニュアルも3個ずつ3セットに分かれています。つまり一気に全部作らなくても3回に分けることもできるし、3人で同時に組み立てていくこともできます。
ちなみに、1セット3個を作るのに30分~1時間もあれば十分できると思います。
組み立てるときは、パーツが飛んでいったりなくなったりしないように十分に深さのある大きめのトレイに入れておきましょう。今回は3つのセットすべてがそれぞれ、3つの袋に分けて入れられているので、トレイも3つ用意しておくことをおすすめします(写真は2個しか写ってませんが3個使っています……)。間違えやすいパーツはあえて違う袋に入れているなど組立てやすさにも気配りされている感じです。
準備ができたら組み立てしていきましょう! 今回は、見た瞬間からがっついてきた7歳児(小学2年生)に特別にご協力いただきました。パッケージに対象年齢は18歳と書いてありますが、趣味趣向の対象年齢であって組立自体は7歳でも十分できるくらいカンタンです。
ノーカットタイムラプスも御覧ください。
ちなみにこれだけ特殊な題材なんだから当然この多肉植物専用に作られたパーツもたくさんあるだろうなぁと思っていたけど、全部既存パーツだけで構成されている感じです。レゴのパーツ数の凄さもあるけど、それを組み合わせてこんな造形を作っちゃうレゴのデザイナーさんがすごいというか楽しかっただろうなぁと、組み立てながら想像していました。
二人がかりというのもあるけど、朝飯前ならぬ昼飯前には完成。計9個のかわいい多肉植物たちが姿を表しました。それぞれは完全に独立していて1個1個バラバラに飾ることもできるし、ジョイントパーツを使ってきっちり並べて飾ることもできる仕様。
レゴとは言え、これも(自称)多肉植物です。多肉植物図鑑としては載せないわけにはいきません! なんて。でもときどき遊びで背景に並べて撮影したりするかもしれません。「あれ?これってもしかしてレゴ?」って気づいてくれると嬉しいです(気づかないわけあるかー!)