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PUKUBOOK Succulent picture book

2022.7.7 織姫と彦星が出会う夜、多肉ガーデンを星空に――「星」にちなんだ多肉植物たち

今日は7月7日、七夕の夜。1年に1度、織姫と彦星が出会うとされるロマンチックな夜。けど、満天の星空の七夕なんて、最後に見たのはいつだったでしょうか。せめて手元にあるタニク畑を「星空」に見立て、2人の再会を祝福してみようと思います。

星のようなロゼット

まずわかりやすく、植物そのものが星の形になっているもの。名前にも「星」がついているコが多いです。ただそのほとんどがいわゆる五角形の星(五芒星)ではなく、十字形の星(十字星)ですけど。

クラッスラ 星の王子 十字星といえばクラッスラ。こちらはその星型クラッスラを代表する人気種
クラッスラ ルペストリス 少しコンパクトな星型。このコの仲間に小米星という星の名前を持つコもいます
クラッスラ 南十字星 星の王子の斑入りタイプで、カタチだけでなく葉っぱの中にも十字星が描かれています
クラッスラ リトルミッシー むっちゃちいさい乱れ星。花もさらに小さいけど星型です
グラプトペタルム 姫秋麗 星型とは言えないかもしれないけど、小さなロゼットを無数に散らす様子はまさに星空

星型の花

星型の花を咲かせてくれる多肉植物も多いです。グラプトペタルムはほとんどが星型の花で、近縁のセダムやクラッスラの多くも星型です。

グラプトベリア エイプリルドーン 大きくてグラデーションがかった花は群を抜いた美しさ
セダム レフレクサム 花が星型なだけでなく花芽も星型に伸ばす様子はまさにグリーンギャラクシー
グラプトベリア 初恋の花 グラプトらしい星型の花
グラプトペタルム ベルム ひときわ大きなショッキングピンクの花が魅力的なコ
セダム イングリッシュストーンクロプ
クラッスラ ヴォルケンシー

星型のパーツ

ユーフォルビア 群星冠 トゲが星型になるというレアなデザインの多肉植物。トゲは3本が主流でたまに4本
トリコディアデマ 紫晃星 葉先のトリコームが緑の宇宙に浮かぶ星のようにみえるメセン

星空に見立てられた柄

カタチが星になっているのではなく、模様が「まるで星空」と見立てられた詩的なコたち。

アストロフィツム 鶴鳳玉 アストロフィツムは名前が「星の樹」を意味するように、そのボディの白い斑点が星空に見立てられたグループ
アストロフィツム 鸞鳳玉 その白い星でびっしりと覆われた人気種
アストロフィツム 兜 兜が星と聞くと刺座のことをイメージしがち
ガストラロエ 満天の星 名前がまさに星空。白い斑点の美しさもさることながら季節によって色が変わる宇宙も神秘的

名前に星

こちらは名前に「星」とつくもの。カタチのイメージもありますが、大人気タレントとしての「スター」を意味しているものもありそうです。

グラプトベリア シルバースター
ディッキア ブリトル スター
アエオニウム スターバースト
パキフィツム 星美人
コノフィツム 翠星
エケベリア スターライト
ハオルチア エメラルドミニスター
マミラリア 白星 マミラリアには「星」の名のつくものがありますが、どちらかというと玉全体を惑星に見ててているものが多いようです
ユーフォルビア 飛竜 「どこが星?」なんて言わないであげてください。学名が「星型」を意味するステラータ。トゲのことかな……

織姫と彦星

最後に、本日の主役「織姫」と「彦星」の名を与えられたコたちに登場していただきましょう。寄せて植えてあげたら喜んでくれそうです。

エケベリア 織姫 シャープで密なロゼットの葉先を赤く染める美しくエレガントなコ。本来の名前は「エスター」で「ムーンガドニス」や「魅惑の月」とも呼ばれます。女神様ですね。その名に恥じない美しさです
クラッスラ 彦星 上にも登場した星系クラッスラの仲間です。牛飼いらしく控えめな印象。

【余談】植物が星型や五角形をつくれる不思議……?

ときどき「植物が五角形を描けるのが不思議」というコメントを見かけることがあります。これは幾何学(算数)で定規とコンパスで作図するとき、三角形や六角形はカンタンに描けるけど、五角形を描くのは結構大変ということに由来していると思われます。実際に「いまから描いてください」と言われたとき、三角形や六角形は何も観なくても描けますが、五角形の描き方は覚えてないのでカンニングしないと描けません。

ただ、実際にはそんなに不思議な話ではないと思います。

5つの風船を同時にふくらませると五角形ができるイメージ

イメージとしては、5つの風船を束ねて(上下には広がらないようにしながら)5つ同時に膨らませたらどうなるか? ちょうど星型に広がっていくのが想像できますでしょうか? 植物がやっているのはこれと同じで、5つに分裂した生長点がそれぞれ反発する方向に生長していくと、結果的にそれが星型になります。やっていることは「5つに分裂する」ことと「同じスタート地点から外に向かって生長する」ことと、最後に「一定の大きさで生長を止める」ことですね。

個人的に1番不思議なのが「5つに分裂する(4つでも6つでもなく)」ことですが、それ以外はさほど難しくなさそうです。実際に植物がそんな仕組みで五角形や星型を作っていることが科学的に証明されたわけでもメカニズムが解明されたわけでもありませんが、たぶん、きっと大きくは間違っていないと思います。

このエピソードが「不思議」として語られるのは、きっと、生物学者と数学者の視点や考え方の違いかなーと思います。実はそのどっちの学問も片足突っ込んでいるのが僕のようなプログラマという職業なので、この手の話は語り始めたら止まらない興味深い話です。

今日は夜空を見上げてみよう

夏の大三角形とはくちょう座(wikipedia)向きは時間帯によって変わるけど今夜の早い時間なら東の空にこっち向きで見えるそうです

本物の織姫と彦星はそれぞれ琴座のベガ、わし座のアルタイルという名前の星で、はくちょう座のデネブと合わせて「夏の大三角」と呼ばれています。この夏の大三角形やはくちょう座は大きくてわかりやすいので、夜空を見上げた際には目印として探してみてください。

ベガとアルタイルの実際の距離は15光年(光の速度で飛んで15年かかる距離)ほど。バカみたいにだだっ広い宇宙の中では「同じ町内」くらいの距離ですね(アルタイルと地球も同じくらいの距離ですが)。

今年は梅雨明けが早かったことと、台風の中休みが重なって、わりと奇跡的にきれいな星空が望めそうです。いつもは多肉畑ばかりみているかもしれませんが、今夜は夜空を見上げてみませんか?

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