早いもので2023年も残りわずか。PUKUBOOKのコラムも今回で最後(……え?もしかして来週もある?)。そんな年の瀬を締めくくるのにふさわしいのは、毎年恒例「SUCCULENTS OF THE YEAR」。今年の顔にふさわしい多肉植物を勝手に選びつつ、1年を振り返ってみようという企画です。
今回は基本的には客観的なデータを踏まえつつ、編集長の思い入れも大いに加味してランキング化しています。
PUKUBOOKでは多肉植物市場に日々新しく登場する新品種を追加していますが、実はこの作業は全然自動化されていなくて、正式な名前、由来、他の種との違いなどを編集長自ら調べた上で掲載するというアナログ作業。今年2023年は昨年の380種を大きく上回るもちょっと控えめの560種を追加。がんばりました。その560種の新品種の中で、いきなりアクセス数上位に食い込んできた期待のニューフェイスたちがこちらです!
アクセス数でも堂々の1位。個人的にも最も良く見かけたニューフェースとして間違いなく「今年の顔」として推したいのがこの2種です。今年は「PUKUBOOK SUCCULENTS」を公式多肉植物お裾分けショップとして本格スタートした記念すべき年でもあり、そのショップで間違いなく人気No.1だった新品種がこの2種ということもあります。
どちらもリリース自体はたぶん2022年ですが、当時は3万円くらいから出回りはじめとても手が出せるものではありませんでした。それが今年に入って量産が進み一気に手に届く価格帯に(PUKUBOOK SUCCULENTSではいち早く「日本最安値」でのお裾分けをさせていただきました)。
この「がんばれば買える値段」になることも「SUCCULENTS OF THE YEAR」の第一条件じゃないかと個人的には思います。「高嶺の花」では「みんな」の話題の中心にはなりませんからね。
アガベは2023年も引き続き多肉植物業界の話題の中心でした。特に9月に発刊された『アガベチタノタネームド図鑑』と、ヤフオクを中心に低価格で流通し始めたメリクロンが相まって、高嶺の花でしか無かったネームドたちが一気に手に届く価格になってさらに多くの人が楽しめる多肉植物になったことが大きく寄与。
ただ、面白いのがPUKUBOOKのアクセスランキングとしてはネームドではなく「ノーネーム」とそれに準ずる「オアハカ」が上位にランクインしたことです。ネームドは数が多いからということもありますが、ネームドよりも、それとは真逆の「ノーネーム」のほうに検索需要が集まるというのがPUKUBOOKらしくて個人的に好きな事象です。
これはPUKUBOOKのキャッチアップが遅かった説が有力。たまたまイベントで出会ったことで知ったんですが、それ以前から普及していましたし、そのかわいさもあって検索需要が高いのもうなずけます。
これもPUKUBOOKのキャッチアップが……(略)。
このコたちは「PUKUBOOK SUCCULENTS」で「新品種!」どころか「日本初上陸!」のようなイキオイで紹介させていただいたコたちなので個人的に思い入れがありますが、そのコたちが他の新品種を差し置いてアクセス上位にランクインしているのが親心的にとても嬉しく思います。
実はアクセスランキング的にはかなり上位だったんですが、大人の事情で「番外編」とさせてください(笑)
確かにこのコは2023年の登場で、ホームセンターなどのメジャー市場を席巻していたので検索需要も高かったんだと思います。このコについてはSNSで賛否両論いろんなご意見があることは十分理解しているつもりですが、PUKUBOOKとしては「特徴を正しく伝える」ことに徹して決して否定しないという基本姿勢をよく表しているページになったんじゃないかと思います。「番外編」とはしていますが、PUKUBOOKとしては「今年の顔」として誇れるページの1つです。
今度は、登録したのは2023年よりも前だけど、アクセス数が前年比で急上昇したコをランキング。
そうでしたそうでした!今年は間違いなく「マキノイ」の年でしたね。4月には牧野さんを追いかけてはるばる高知に行ってきたりもしたものです。
このコたちも「PUKUBOOK SUCCULENTS」で紹介したので思い入れのあるコたちです。特にブルーライトは古くからあるコで、僕が「個人的に大好きなんです!」とPUKUBOOK SUCCULENTSで強くプッシュしたから見直されてきたのかなーと一人で勝手に思い上がっています。
確かにダシフィルムを徹底的に調べて比較した記事を書いたりしましたが、ダシフィルムリファレンスが急上昇した理由はまったくもって不明です……。
アガベは変わらず上位に入ってきますが「急上昇」というとこの4種がランクイン。「以前からあってわりとよく見るけど正体がはっきりしない」コに検索需要があるのでしょうか。PUKUBOOKの記事がそのお役に立てば幸いです。
ノーマークだったコも含め、情報の少ないコたちがランクイン。積極的に情報収集していきたいと思います。
最後に、去年と同様、元より「PUKUBOOKランキング」と称している「お気に入り登録数ランキング」の中で、1年前のランキングから上昇したコをランキング。と言っても、このお気に入り登録数ランキングはなかなか変動しないのは、そもそもそんな機能があることを知られていないとか、その機能に需要がないことで、それを改善して、よりライブ感のあるランキングにしていくことを、2024年の課題にしたいと思います。
今年最後のコラム……のつもりで書きましたが、来週もまだ今年なんですよね。この日は師走らしいネタ記事を書いて締めくくりとさせていただく予定です。
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