年3回の限定イベント「PUKUBOOK LIMITED ONLINE 」の季節がやってきました。もともとPUKUBOOK COLLECTIONもPUKUBOOK SUCCULENTSも「期間限定ショップ」からスタートしていて、その2つの公式ショップをレギューラー運営するようになっても「期間限定」をオンラインイベントとして継続しているのが「PUKUBOOK LIMITED ONLINE 」です。
いろんな企画をやってきましたが、今回は「コレクション株」のリリースがメイン。もちろんそれは「管理スペース確保」が最大の目的です。PUKUBOOKでいろんな品種を実際に管理して記事にしたいところですが、スペースや時間は限られています。リリースするコレクション株は、そんな特徴やノウハウの研究が完了したコ。ここで愛でるということは、そんな「完成株」を集めた特集になるということです。
立派に育ったその姿をご披露します。
「レッドキャットウィーズルといえばゴリゴリのツメが特徴」と図鑑コメントにも書いておきながら実際にそんなツメがそのへんのレッドキャットウィーズルの小苗からでも出てくるのか?は長い間の疑問でした。こうした疑問を解決するには実際にやってみるしかない。しかも頑張っても2~3年かかる長い戦い……でした。本当に3年以上の年月を費やしゴリゴリのツメが出てくることを確認。レッドキャットウィーズルについてはいったん結論を出すことができたと思います。
ルノーディーンが苦手という声をよく聞きます。わかります。僕も苦手です。実はワタクシは、昨年の夏に20株くらい手に入れたうちの19株をジュレさせたことがある「ルノーディーン、ジュレさせのプロ」。で、そのたった1本の生き残りがこの写真のコです。
というわけでルノーディーンをジュレさせずに育てるコツは、20本買って全部ジュレさせる環境においてそれでも生き残る「ジュレに強い」ルノーディーンを選別すること!
ではなくて(もちろん)。
ルノーディーンはほかの多肉植物と比べて弱いのは確か。でも弱いからといって、日差しを避けたり、水を控えたりすると、かえって株を弱らせてジュレさせる原因に。それよりもちょっとスパルタ気味に、夏でもそこそこ日に当て水やりを継続し(それでもジュレないような風通しの良い場所に置く)「丈夫で健康的なカラダ」を作ってあげると良いんじゃないかと思い至っています。このノウハウが、コラム「いろいろある夏の多肉植物トラブル」に活かされています。
19本ジュレさせた経験があったからこそ付き合い方がわかったとも言えるので、「20本買って全部ジュレさせる」もあながち間違いとは言い切れません……。
ダドレアの中で「プルベルレンタ」の布教活動をしているのはおそらくうちだけで(笑)、いつもPUKUBOOK SUCCULENTSから巨大な株をお届けしては受け取った方をビビらせているんですが、この株はもともと「そんないつもの巨大株」よりもさらに大きかったものを、夏前からのLED管理でバキバキに作り込んだコ。ついに花芽もあがってきて、レモンカラーのかわいい花を咲かせてくれたのでいったんここで「完成」とさせていただこうかと。もちろんまた「次のプルベルレンタ」を仕込んでいく所存です。
こちらも入手したのは昨年の春で、1年近く面倒見たコ。途中で同ロットの仲間はすべて里親さんに引き取られていきましたが、このコだけ見届けてきました。そしてついにて、秋からずっと覗かせていた全斑の真っ白な花芽を開花させて「完成」とさせていただこうと。この花の美しさを鑑賞できるうちに里親さんが見つかるといいなと思います。
実はどちらも手に入れたのは夏前でそのときから立派なサイズだったんですが、夏越しに失敗して大ダメージ。ずっと見る影もなくほとんど放置されていたコたちが、ふと気づいたらむっちゃ立派に回復していました。生命の、生きようとするチカラの偉大さを教えてくれます。
何故か日の当たらない裏面に9コもの子株を背負っている「ハロウィン錦」。これは適宜間引いて子株としておすそ分けしたほうが良いのでは?と思われるかもしれませんが、実はそうした子株がすでに山盛りあります(笑)
このコたちは以前にお取り寄せしたり見本写真のために購入したものを1つだけ残しておいて、そのまま「基本放置プレイ」されていたかわいそうなコたち(笑)なんですが、改めてその「放置トレイ」を見てみたらびっくりするようなビジュアルに仕上がっていたという、その期待と結果の落差にときめいたという「ギャップ萌え」なコたちです。
PUKUBOOKは多肉植物図鑑としていつも最新流行のトレンドを追いかけたい!と思って奔走しているわけですが、話題で人気の品種なのに写真がないとできるだけ実物を手配しています。それもできれば「見本」として即戦力となるような立派なものを。
というわけで最初から立派だと管理期間が短くても十分「完成」と言えるほど立派になることもあります。このコたちはそうした株で、管理期間は3ヶ月程度。3ヶ月程度で何がわかるんだというのもごもっともですが、管理スペースも限りがあるので、新しいコを迎えるためにも、立派なコは立派なうちに里親さんに引き取っていただきたいところです。
もちろんこういった品種もまた別の機会に手に入れて違う姿を楽しみたいと思っています。
個人的に好きだから、こういう大型品種を集めがちなんですが、本当に管理スペースを圧迫するのでなんとかしたいと思っているところ。大きいものを大きく育てるのは本当に楽しいので、がんばってスペースを拡張したいと思います。
PUKUBOOKでは、人気のアガベからよく聞くエケベリア、誰も知らないマニアックなレア種まで、いろんなコたちを幅広く紹介していこうという姿勢が、このコレクションのラインナップからも感じていただけるかと思います。
今後もさらにいろんなコを紹介していくためには、管理スペースと軍資金の確保が至上命題ですので、ご支援としてポチっていただけると幸いです。
ちなみにあまり大きな声では言えませんが、どちらかと言うと「管理スペースの確保」のほうが優先ですので、本イベント開催期間中にすごい勢いで「逆オークション形式」のように価格がダイナミックに変わっていきますのでお見逃しなく!(笑)